中日―ＤｅＮＡ２０ 　７回、サイクル安打を達成し、一塁上で笑顔を見せる中日・平田（左）＝ナゴヤドーム【写真提供：共同通信社】

　中日・平田良介が16日の横浜ＤｅＮＡ戦でサイクル安打を達成。先頭打者弾を含む5安打3打点の活躍で、先発・松坂大輔の５勝目とチームの連勝に大きく貢献した。

　平田を1番に据えた新打線の利点が、早くも3試合目で形となった。「良いトップバッターになった」と平田が自画自賛したのは先頭打者として打席に立った１回裏。横浜ＤｅＮＡの先発・京山のスライダーを捉えた打球はレフトスタンドのギリギリに飛び込む6号ソロで先制した。先頭打者本塁打はチームにとっても今季初。一発の長打力を持つ平田を1番に据えた超攻撃的オーダーが実を結び、今後の戦いに向けて対戦相手に脅威となるはずだ。

　「（初回の本塁打で）ボクのきょう１日が始まった」と幸先のいいスタートを切った平田は2回裏の第2打席、2死満塁の好機に2点タイムリー2塁打を放つと、第3打席でも2本目の2塁打を放って追加点を演出。第4打席では詰まった打球がライト線に弾む3塁打となったことでサイクル安打に王手をかけると、7回裏の第5打席で鮮やかにレフト前に弾き返す単打をマーク。プロ野球史上68人目、73回目の偉業を達成した。