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4時間超の熱戦に終止符!東京ヤクルト・川端がサヨナラ打!

9回、サヨナラの2点二塁打を放ち、ナインの祝福を受けるヤクルト・川端(右から2人目)=神宮【写真提供:共同通信社】


 東京ヤクルトの川端慎吾が今季2度目のサヨナラ打で読売巨人との4時間を超えるゲームに決着を付けた。

 1点ビハインドで迎えた9回裏、1死2、3塁から雄平が申告敬遠で満塁となり、川端がライトオーバーのサヨナラ2点タイムリーを放った。「しっかり準備はしていた。雄平さんが歩かされて、ちょっと力が入ったし、燃えた」という川端は、2ボールからアダメスの149キロのストレートを打ち返した。「ちょっと詰まったが、外野フライにはなると思った」という右中間への打球は「なんとか抜けてくれと思った」という願い通り、ライトの長野の頭上を越えた。

 7回まで4対0とリードしたが、8回に好投していた先発の小川が捕まり、一挙5点を奪われた。読売巨人は勝ちパターンの継投に入ったが、川端の「ちょっと嫌な流れだったが、なんとかひっくり返したいという気持ちでやった」という言葉通り、再逆転で2位争いの直接対決に先勝した。

 7月21日の中日戦でサヨナラ本塁打を打っている川端は「同じぐらい気持ちがいい」とお立ち台で笑顔を見せた。故障で昨季は1軍出場なしに終わり、今季も4月に頭部死球を受けるなど、本来の姿にはほど遠い成績だが、卓越した打撃技術と勝負強さは健在だ。0.5ゲーム差で迎えた直接対決に先勝し、チームは2位に浮上。巨人、阪神と熾烈な順位争いを続けるチームとの直接対決に「この6連戦は大事になる。頭を取れたので、明日からもしっかり戦っていきたい」と宣言した川端。3年ぶりのCS出場に向け、ヒットメーカーの復活はチームの大きな力になる。