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来日初完投で無傷の3勝目!読売巨人・メルセデスが躍動!

来日初完投で3勝目を挙げ、ナインとタッチを交わす巨人・メルセデス(右から2人目)=横浜【写真提供:共同通信社】


 読売巨人のメルセデスが2日の横浜DeNA戦で9回を2失点に抑える好投で来日初完投勝利を挙げた。

 日没後もなかなか気温が下がらない中、9回を3安打2失点で111 球を投げきった。「非常に暑かったので、イニングごとに水分を補給しながらパワーを蓄えた」というメルセデスは、5回まで横浜DeNA打線をノーヒットに抑えたが、初安打を打たれた6回に桑原に2ランを浴びた。初登板以来、継続していた連続無失点は25イニングで途切れたが、「いつも通り低目に投げることを心がけて、緩急を使った」と最後まで投げ切り、1点リードを守って無傷の3連勝を初完投で飾った。高橋由伸監督は「粘り強くいいピッチングをしてくれた。暑い中、よく頑張ってくれたと思います」と左腕をねぎらった。

 ドミニカ共和国出身のメルセデスは、昨季育成契約で入団。二軍で18試合に登板して2勝3敗、防御率3.29の成績を残した。「課題だったコントロールを克服するために日々、練習をした」と鍛錬を積んだ。今季は7月に支配下登録され、初登板から安定した投球を続け、苦しい先発陣の救世主となりつつある。

 敵地で横浜DeNAを3タテし、勝率の差で単独2位に浮上したが、首位の広島とのゲーム差は9.5と、まだまだその背中は遠い。それでも広島相手にまだ登板のない育成出身左腕は、首位追撃の切り札に期待出来る存在となる。