４回中日２死、高橋が左越えに２打席連続となる本塁打を放つ＝ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】

中日の高橋周平が1日の阪神戦でプロ入り初となる1試合2本塁打を記録。3安打猛打賞の6打点を稼ぎ出す活躍で、チームの4連勝と最下位脱出に貢献した。

　約2カ月ぶりのアーチを描いたのは、先制された直後の2回裏。1死1、2塁の場面で打席に立つと、才木浩人の投じた初球のストレートを狙い打ち。「前の打者が四球だったので初球からタイミングを合わせて、思い切り行こうと思っていました。一発で仕留められて良かったです」と、右中間スタンドに運ぶ5号3ランで逆転に成功した。

　そして2打席連発となる2本目は4回裏、2死走者無しの場面。2球で簡単に2ストライクと追い込まれたものの、ファウルで粘った末の8球目に食らいついた。「フルカウントまで持って行けたことが大きかったです。とにかく必死でした」と高橋。レフトスタンドギリギリに飛び込む6号ソロでリードを再び2点に広げると、6回裏には中押しとなる2点タイムリー2塁打を放って試合を決定づけた。

　高橋の本塁打は6月8日の福岡ソフトバンク戦以来となるのだが、この試合で先発のマウンドに上がったのが奇しくも松坂大輔だった。「松坂が投げれば、周平が打つ」。“平成の怪物”が登板する試合は、“ミスタードラゴンズ候補”のバットに注目していきたい。