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育成ドラフト出身者初の快挙!福岡ソフトバンク・大竹耕太郎がプロ初勝利!

プロ初登板勝利を挙げ、工藤監督(右)から受け取ったウイニングボールを手に笑顔のソフトバンク・大竹=メットライフドーム【写真提供:共同通信社】


 福岡ソフトバンクの大竹耕太郎が1日の埼玉西武戦でプロ初先発して8回2失点と好投。育成ドラフト出身選手で史上初のプロ初登板初先発初勝利を飾った。

 熊本県の済々黌高校時代に2度甲子園出場を果たし、早稲田大学へ進学。大学2年の際はエースとして六大学リーグでベストナインにも選ばれた。3年、4年のときはケガに苦しみ本来の投球ができなかったが、昨年の育成ドラフト4位で福岡ソフトバンクに指名された。そんな大竹は、ウエスタンリーグで22試合に登板し、8勝0敗、防御率1.87と好成績を残し、7月29日に支配下登録。この日1軍昇格となり、即プロ初先発を言い渡された。

 大竹は初回、埼玉西武の4番・山川穂高に一発を浴び2点を失ってしまう。立ち上がり早々にプロの洗礼を浴びた大竹だったが、2回以降は立ち直り埼玉西武の強力打線を封じ込めていく。そんなルーキーの奮起に味方打線も刺激され、6回までに14得点を挙げ、大竹を援護した。大量援護をもらった大竹は、8回を投げ5安打2失点と、プロデビュー戦を最高の形で終えた。

 初のヒーローインビューで大竹は、「2軍でやってきたことをしっかりこの場で表現することだけ考えて、いつも通りに投げました」と、今日の登板を振り返った。投手、野手ともにケガ人が続出し、厳しい戦いを強いられている福岡ソフトバンク。大竹は、そんなチームの救世主となりうる活躍を見せたボールの出どころがわかりにくいフォームが特徴の23歳左腕が、今後チームに勢いを与えてくれるだろう。