BASEBALL GATE

プロ野球

史上79人目のノーヒットノーラン!読売巨人・山口俊が快挙達成!

中日戦でノーヒットノーランを達成した巨人の山口俊投手(中央)=27日、東京ドーム【写真提供:共同通信社】


読売巨人の山口俊が27日の中日戦で9回を無安打1四球に抑える快投劇。“準完全”でプロ野球史上79人目(90度目)となるノーヒットノーランを達成した。

 チームは6連敗中、自身も前回登板で2回7失点からの汚名返上を誓って上ったマウンド。「(前回は)不甲斐ないピッチングしてしまったので、今日は最初から一人で投げ切ろうと思ってマウンドに上がりました」と序盤から力のこもった投球で初回を8球で三者凡退に仕留めると、2回以降も140キロ中盤のストレートと落差のあるフォークボールを武器に中日打線をねじ伏せて6回までパーフェクトピッチング。7回に先頭の大島に四球を与えて完全試合は逃したが、その後の7回1死3塁のピンチに三塁手のマギーが素早い送球で本塁をアウトにするなど守備陣も山口を盛り立てた。

 そして最後は大島を一塁ゴロに仕留めて快挙達成。103球、5奪三振1四球でのノーヒットノーラン達成に「6回ぐらいから意識をしていたのですが、周りの本当にいいプレーに助けられて、なんとかすごい記録を達成することができました」とチームメイトに感謝。お立ち台では帽子で顔を隠しながらうつむいた後、「泣かないよー。ありがとうございます」と笑みを浮かべた後、「まだそんなに実感はないんですが、また家に帰って実感がわいてくるのかなと思います」とファンの大歓声に目を細めていた。

 打線では、支配下登録されたばかりのマルティネスが初打席初本塁打。「今日はマルティネスが全体の空気を変えてくれた。その中でも山口が本当に素晴らしいピッチングだった」と高橋由伸監督。この一戦が、チームを蘇らせることになるかも知れない。