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プロ野球

2番手でパーフェクトリリーフ!広島東洋・アドゥワが逆転勝利の流れを作る!

巨人に勝利し、お立ち台でポーズをとる広島のアドゥワ(左)と丸=マツダ【写真提供:共同通信社】


広島東洋のアドゥワ誠が22日の読売巨人戦に2番手として登板して2回2/3を無失点に抑え、チームの6点差を跳ね返しての大逆転勝ちに貢献した。

 先発の高橋昂也が2本塁打を浴びて4回途中6失点で降板した中、2番手として登板したアドゥワが6回までパーフェクトに抑えて逆転勝ちの流れを作った。「チームが3連勝できてよかった」と喜んだアドゥワは、7月18日以来の登板。「間隔が空いたのは問題なかった。最近では一番よかった」という言葉通り、角度のあるストレートを武器に、読売巨人打線に1人の走者も許さず。陽からチェンジアップで三振を奪うなど、変化球もキレがあったが、「真っすぐがよかったからこそ変化球が生きた」と胸を張った。

 高卒2年目の今季、1軍でプロ初登板を果たしたアドゥワは、ここまで31試合に登板して防御率3.16と、一時は崩壊状態にあった中継ぎで、展開を問わない登板でチームの大きな力になっている。当初は敗戦処理からのスタートだったが、徐々に勝ちゲームの登板も増えており、ロングリリーフも可能な右腕としてブルペンに欠かせない存在となった。

 ナイジェリア人の父を持ち、196センチの長身と身体能力を生かして松山聖陵高校時代にはエースとして甲子園にも出場した。4月の横浜戦でのプロ初ホールドは19歳6か月と球団最年少記録で、将来は先発して期待される大型右腕だ。初のお立ち台で「任されたところを必死に抑えようと思った」と、初々しいコメントを残した右腕が、猛暑で消耗するブルペンを救う。