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激戦に終止符を打つ劇的弾!広島東洋・下水流の一発でゲーム差「6」!

広島―巨人14  10回、逆転サヨナラ2ランを放った下水流(中央)を祝福する広島ナイン=マツダ【写真提供:共同通信社】


 広島東洋の下水流昂が20日の読売巨人戦で乱戦にケリをつけるサヨナラ本塁打を放った。
 序盤の7点リードを追いつかれ、延長戦で勝ち越された試合で、再逆転となる劇的な一打を放った。延長10回、岡本の本塁打で読売巨人がこの試合で初めて勝ち越したその裏、2死1塁から下水流のライトスタンドへの一発で勝敗が決した。報道陣の前に「よっしゃー!」と両手を挙げて現れた下水流は「外だけ(狙って)いこうと思った。一発でとらえられた」と興奮気味に話した。「自分でもびっくりするぐらい、うまく打てた」という打球がスタンドに入った瞬間、右手を大きく上げて派手なガッツポーズ。「何も覚えていない、というと言い過ぎかもしれないけど、最高の時間だった」と、満面の笑みを見せた。

 マツダスタジアムでは劇的な勝利が多いが、下水流は「そういう展開で勝ってきているので自信になる。(ベンチでも)なんとかなるのではという雰囲気がある」と分析し、チームの窮地を救った一打を「みんなの思いが乗ったホームラン」と表現した。

 一発を秘めた打撃が売りの下水流だが、ハイレベルな外野陣で定位置確保には至らず、今季は二軍降格の時期もあった。「チャンスは少ないし、自分の仕事がどれだけできるかが大事」と気を引き締めながらも「球界を代表するクローザーから打てたのは自信になる」と、途中出場でのマシソンからの一発を自画自賛。伏兵の一発で劇的勝利を収めたチームは、2位との直接対決の初戦を制し、ゲーム差は6に広がった。