ＤｅＮＡ―阪神１２ 　サイクル安打を達成し、試合後にポーズをとるＤｅＮＡ・桑原＝横浜【写真提供：共同通信社】

　横浜DeNAの桑原将志が20日の阪神戦で史上67人目、72回目となるサイクル安打を達成した。
　7月に入って打率.442、10試合連続安打と調子を上げていた桑原。この日も「1番・センター」で先発出場すると、初回の第1打席でいきなりの先頭打者アーチ。「毎試合1番を打つ時は、それを心がけているので、良かったです」とチームを勢いに乗せると、続く2回の第2打席ではレフトへタイムリーを放ち、さらに盗塁もマーク。さらに4回の第3打席でライトフェンス直撃の3塁打を放ってサイクル安打にリーチ。6回の第4打席は我慢して四球を選ぶと、8回の第5打席で阪神の5番手・髙橋聡文の初球ストレートを「僕らしくバットを振って行こう」と弾き返して2塁へ一直線。「僕自身が一番びっくりしています。みんなから言われていたので、みんなの期待に応えられて本当にうれしいです」と大記録達成を喜んだ。

　球団では横浜時代にロドリゲスが2002年に達成して以来16年ぶり。今年は柳田悠岐（福岡ソフトバンク）が4月21日に、山田哲人（東京ヤクルト）が7月9日に記録したのに続いて3人目のサイクル安打達成。試合後、大歓声を受けながらお立ち台に上った桑原は、「僕自身がその記録を達成できると思っていなかったので、素直にうれしいです」の笑み。コメントを噛みまくって苦笑いも、「野球人生の中で一番うれしかったかも知れないですね」としみじみと語った。