日本ハム―ソフトバンク１４ 　３回、２打席連続本塁打となる２ランを放ち、ガッツポーズする日本ハム・渡辺。捕手市川＝札幌ドーム【写真提供：共同通信社】

　北海道日本ハムの渡邉諒が20日の福岡ソフトバンク戦で2本のホームランを放ち勝利に貢献した。
　2013年のドラフト1位で入団した渡邉。ケガもあり結果を残せないつらい状況が続いていた。昨季は出場機会を求め外野にも挑戦し、1軍で22試合に出場。しかし持ち味である長打力を活かしたバッティングでアピールできなかった。今季は5月上旬に1軍に上がるも3試合でノーヒットと結果が出ず2軍落ち。7月上旬に再昇格を果たしスタメン出場でチャンスを与えられたが、打撃でアピールはできていなかった。

　この日は、7月16日以来「7番・セカンド」でスタメン出場。なんとしても結果がほしい試合で渡邉が意地を見せる。2回裏、レアードの第17号ソロで2対4と反撃ムードが整った第1打席で、甘く入った2球目のストレートをフルスイング。打球はレフトスタンド最前列に飛び込む今季第1号ソロとなった。

　この一発で勢いを付けた渡邉。続く3回裏の第2打席でも再びストレートを弾き返し、センターバックスクリーンへ消える第2号2ランを放った。自身初となる2打席連続ホームランに「ミーティングでも真っすぐに振り負けないようにと言われていたので、しっかり捉えられて良かった」とコメント。

　プロ初のお立ち台でも、「自分自身が一番ビックリしている」と2本のアーチを回想。「ベンチにもピッチャーにも迷惑かけていたんで本当によかったです」とようやく結果が出たことに笑顔。プロ入り5年目。ようやく1軍の戦力としてアピールに成功できた渡邉の今後の活躍に期待が集まる。