６勝目を挙げ、ファンの声援に応える広島・ジョンソン＝ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】

　広島東洋のジョンソンが16日の中日戦に先発し、7回1失点の好投で6勝目を挙げた。この勝利でジョンソンは通算41勝となり、球団外国人最多勝利を記録した。

　後半戦スタートの試合で、安定感抜群の投球を見せた。中日は今季唯一、チームが負け越している相手で、ナゴヤドームでは1勝5敗と鬼門と言うべき場所だった。ジョンソンは「名古屋ではウチのチームは非常に苦しい戦いをしている。後半戦の初戦ということで、とにかくチームに勢いをもたらすような投球をしようと思った」と、5回まで無失点の投球で流れを引き寄せた。

　打線も序盤から得点を重ねた。「初回の丸のホームラン、次のイニングでも松山のホームランが出た。得点をもらったので、とにかく自分のピッチングに集中することを心がけた」と野手の援護に感謝した。

　今季6勝目は、広島東洋の外国人投手ではバリントンを抜いて最多の通算41勝目となった。ジョンソンは「本当に嬉しい気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せたが、「後半戦は始まったばかり。まだまだ試合は残っているが、自分が投げる試合は全部勝つつもりで投げたい」と先を見据えた。

　甚大な被害の出た西日本豪雨の被災者支援のため、試合前には募金活動も行われた。球団史上最強となった左腕は「被害が出ているのは自分たちも目にしている。プレーで元気づけることができるなら一生懸命やっていかないといけないし、それで貢献できるなら、皆さんに勇気を与えられるように頑張りたい」と被災者を気遣った。