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育成出身ドミニカ左腕・メルセデスが来日初登板初先発初勝利!

来日初登板勝利を挙げ、ウイニングボールを手にポーズをとる巨人・メルセデス=神宮【写真提供:共同通信社】


 読売巨人のメルセデスが10日の東京ヤクルト戦で来日初先発初勝利を飾った。

 来日2年目で2日前の7月8日に支配下登録されたばかりのドミニカ共和国出身の左腕。「とにかくコースを突いてフォアボールを出さないことを意識していました」と神宮のマウンドに上ると、1番・西浦直亨を145キロのストレートの後のチェンジアップでセンターフライ、2番・川端慎吾を144キロのストレートでサードゴロ。3番・山田哲人にはヒットを許したが、続くバレンティンを再び143キロのストレートでセカンドゴロに仕留めて初回無失点。続く2回は内野ゴロ3本で三者凡退に仕留めると、3回、4回、5回はヒットを許しながらも5回88球を投げて5安打無失点。「スリーボールになったケースもありましたけども、コースを突くことを忘れずに投げ切ることができました」と無四球でしっかりと試合を作った。

 打線も長野久義、マギー、坂本勇人の本塁打でリードを奪い、メルセデスに来日初勝利をプレゼント。「非常にハッピーな気持ちです。初登板で初勝利、しかも一軍でそういう結果が残せたので非常にうれしく思います。このニュースを家族に伝えたいと思います」とウイニングボールを手に笑みを浮かべた。

 この日の勝利で2位に浮上した読売巨人。首位・広島東洋とは6.5ゲーム差が開いているが、ジャパニーズドリームを夢見る左腕が後半戦で救世主になることができれば、逆転は不可能ではない。