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ハム斎藤佑「怪我は一番よくない」 早大出身選手が参加したイベントの意味


ソフトバンクの和田毅投手、日本ハムの斎藤佑樹投手、有原航平投手、DeNAの須田幸太投手、ロッテの中村奨吾内野手ら早大出身の選手が11日、早大野球部グラウンドの安部球場、早大準硬式野球場で行われたイベント「Hello! WASEDA “プレイボール プロジェクト” ~野球を始めよう、楽しもう、学ぼう~」に参加した。

■早大Gで「野球を遊びと考える」イベント、SB和田や日ハム有原らが参加

 ソフトバンクの和田毅投手、日本ハムの斎藤佑樹投手、有原航平投手、DeNAの須田幸太投手、ロッテの中村奨吾内野手ら早大出身の選手が11日、早大野球部グラウンドの安部球場、早大準硬式野球場で行われたイベント「Hello! WASEDA “プレイボール プロジェクト” ~野球を始めよう、楽しもう、学ぼう~」に参加した。

 このプロジェクトは、野球をやる子どもたちが減っているという危機感から早稲田大学若手OB有志が中心となり、野球を遊びと考え、まずは野球に触れてもらい好きになってもらおうという考えのもとに行われている。

 早稲田大学野球部OBで、日本ハムの大谷翔平投手のスカウトも担当した大渕隆スカウトは「大人が試合に勝ちたくて、勝利至上主義になってしまっている。大人が子供たちの野球を奪ってしまっている。野球を遊びに戻したい」と今プロジェクトの趣旨を説明した。

 この日行われたのは、初心者でも野球の楽しさを感じられる特別ルールのゲーム。チーム対抗にせず、表彰式では「三振賞」が表彰されるなど、勝ち負けにこだわらず楽しめる内容になっており、参加選手も試合中に指導するのではなく、子供たちと一緒に楽しむ姿が見られた。

■来季へ意欲見せる斎藤佑「肩の状態を良くしながらフォームを固めたい」

 子供たちの前でピッチングを披露した齋藤は「楽しかった。プロは結果がすべてだが、もう一度野球を楽しんで結果を残したい。思っていてもなかなかできることではないが、そういう気持ちは常に持っていたい」と話した。また、「上を目指す上では怪我は一番よくないこと。楽しくて調子がいいと無理をしてしまうが、そういう時に限ってけがをする。自分が肩をけがした時も調子がよかった。周りが見ていてセーブしなくてはいけない」と、自身の経験を踏まえて呼びかけた。今季は0勝1敗、防御率4.56に終わったが、「肩の状態を良くしながら自分のフォームを固めたい」と来季に向け意欲を見せた。

 子供から目標にしている選手を聞かれ「ソフトバンクの和田投手」と先輩の名前を挙げた有原は「後半は勝てない試合や大量失点した試合があったので、安定感、粘り強さを学んでいきたい」とその理由を話し、イベントについては「少しでも野球を好きになってくれる人が増えたらうれしい。有意義な1日になった」と充実した表情を見せていた。

篠崎有理枝●文 text by Yurie Shinozaki

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