７回１失点で５勝目を挙げた日本ハム・有原＝東京ドーム【写真提供:共同通信社】

　北海道日本ハムの有原航平が、9日の福岡ソフトバンク戦で先発に復帰。7回1失点と安定したピッチングで約1カ月半ぶりの白星を挙げた。

　ケガで出遅れるも今季初登板初勝利を挙げた有原。その後は7試合に先発し4勝2敗と貯金は作ったものの、防御率が6点台と本調子とは言えないピッチングが続いていた。そのため5月29日に登録抹消となりファームで調整。6月中旬に一軍復帰を果たすもチーム事情の関係で中継ぎへ。4試合で2セーブ1ホールドと結果を残していた。この結果もふまえ、再び先発への転向が決まった。

　この日は、初回から味方の援護に恵まれたこともあり、序盤からエンジン全開。最速150キロのストレートに、フォークやカットボール、スライダーなどを織り交ぜ相手打線を6回まで4安打に抑え込んだ。7回にソロホームランを浴び1点は失うも、最小失点で切り抜け、リリーフ陣へバトンタッチ。打線も15安打10得点を奪って、有原の復帰勝利を祝った。

　通算6試合で5勝と相性のいい東京ドームで見事な復活劇を演じた有原。ヒーローインタビューでは、「絶対勝ちたいと思っていたので、初回から飛ばしていきました」と振り返るとともに、中継ぎを経験したことについて「すごく勉強になりました」と、自らの成長も語った。エースとしても期待されている有原。後半戦の活躍、巻き返しに大きな期待が持てるピッチングだった。