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“持っている男”が記録した史上初のサイクル安打! 古田敦也【プロ野球オールスターゲーム‐伝説の瞬間】

【写真提供=共同通信社】古田が中越えに二塁打を放ちサイクル安打を達成、バンザイして大喜び=千葉マリン

1992年、古田敦也がオールスター史上初の快挙をやってのけた。この前年のオールスターでは、第1戦で自慢の強肩で盗塁を3度刺してMVPを受賞した古田。2年連続のファン投票選出となったこの年、7月19日に千葉マリンで行われたオールスター第2戦にセ・リーグの「1番・捕手」で先発出場すると、第1打席の3塁打からヒット、ホームラン、2塁打と快音を響かせてサイクルヒットを達成したのだ。
 

初回、パ・リーグの先発・前田幸長から、いきなりライトオーバーの3塁打を放ち、続く2番・池山隆寛(ヤクルト)の犠牲フライで先制のホームを踏むと、3回の2打席目では石井丈裕(西武)からセンター前ヒット。さらに5回の3打席目に再び石井から、今度はライトへホームランを放り込んだ。6回の第4打席では酒居勉(オリックス)の前にライトフライに倒れたが、ファンの期待と注目が集まる中で迎えた9回の第5打席で、河本育之(ロッテ)からセンターオーバーの2塁打。ペナントレースですら当時45人しか達成していなかった偉業を、オールスターという大舞台で達成して見せた。
今時の言葉で言うならば、“持ってる男”だった古田。この活躍で自身2年連続MVPに文句なしで輝いた。今年の「マイナビオールスターゲーム2018」では、どんな記録が生まれるのか。誰が“持ってる男”なのか、目が離せない。