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マギー加入で争い激化 巨人“栄光のホットコーナー”を守るのは誰だ


巨人の三塁手と言えば、かつて長嶋茂雄氏(巨人軍終身名誉監督)、前監督の原辰徳氏が守った“栄光のホットコーナー”だ。来季は春季キャンプから激しい争いとなりそうだ。

■来季V奪還がかかる巨人、注目の三塁争い

 巨人は元楽天のケーシー・マギー内野手(タイガース)を獲得。13年に楽天の日本一に貢献した助っ人は来季の4番候補の1人と期待されている。三塁手、一塁手を守れる新助っ人。巨人の三塁手と言えば、かつて長嶋茂雄氏(巨人軍終身名誉監督)、前監督の原辰徳氏が守った“栄光のホットコーナー”だ。来季は春季キャンプから激しい争いとなりそうだ。

 正三塁手の大本命はベテラン・村田修一だ。今季は将来の4番候補と期待される2年目・岡本和真との争いを制し、長野久義とともに全143試合出場。打率.302、25本塁打、81打点。本塁打と打点はチームトップで、3年ぶりにセ・リーグ三塁手部門のベストナインに選ばれた。

 守りでは15失策、守備率.954だったものの、東福岡高時代にエースとして培われた強肩を生かした安定した送球、華麗なグラブさばきには定評がある。今季は2年ぶりにセ・リーグ三塁手部門のゴールデングラブ賞も受賞。今月28日に36歳となるが、「開幕・三塁」の座に一番近い存在と言えそうだ。

 対抗となるマギーは、楽天に在籍した13年は主に「5番・三塁」で全144試合に出場。4番のA・ジョーンズとクリーンアップを組み、打率.292、28本塁打、93打点をマークした。

■3年目岡本の躍進&一塁争いにも注目

 出塁率.376と選球眼も優れており、同年はパ・リーグ三塁手部門のベストナインを獲得。米国に戻り、マーリンズに所属した14年には160試合で打率.287を残し、カムバック賞を受賞。今季はタイガースで30試合と出場機会に恵まれなかったが、今季リーグ4位の519得点に終わった巨人打線の強化には適した人材だ。

 来季3年目となる岡本も忘れてはいけない。今季は1軍10打数1安打と結果を出せず。村田との三塁手争いに敗れたものの、イースタン・リーグでは18本塁打、74打点はリーグトップを記録した。現在は10月下旬からプエルトリコでのウィンターリーグに参戦中。打撃の確実性を上げ、チーム屈指の長打力を発揮できれば、この2人と十分勝負出来る存在だ。

 一塁には大黒柱の阿部慎之助がいる。今季は91試合出場で打率.310、12本塁打、52打点。得点圏打率.320と勝負強さは健在だ。村田、マギーは一塁を守ることが出来るが、一塁も激しいレギュラー争いとなりそうだ。

 来季の開幕戦は3月31日の中日戦(東京ドーム)。誰が春季キャンプ中の紅白戦、オープン戦で結果を残し、“栄光のホットコーナー”を守るのか注目したい。

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