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2016.12.10 12:00
岩村明憲、BCリーグにかける想い「プロ野球選手を輩出したい」…裏話トーク(4)
中日ドラゴンズ、オリックスブルーウェーブ、楽天ゴールデンイーグルスで活躍した元プロ野球選手の山崎武司(※)がホストを務めるインターネット番組『Timely! CHANNEL LIVE』が11月29日、東京都内のスタジオで生放送された。
同番組は元プロ野球選手をゲストに迎え、これまでの野球人生について裏話を含めた深いトークを展開。第3回目となった放送では、ヤクルトスワローズや楽天ゴールデンイーグルスのほか、メジャーリーグのタンパベイ・レイズをはじめ、ピッツバーグ・パイレーツやオークランド・アスレチックスでプレーした岩村明憲をゲストに迎えた。
※:「崎」は正しくは「たつさき」
山崎武司(左)と岩村明憲
■同じ釜の飯を食った人間を上の世界へ送りたい
岩村は現在、2015年にBCリーグ(Baseball Challenge League)に新たに参入した福島ホープスで、球団代表兼監督兼選手と3足のわらじを履いて奮闘している。BCリーグは、日本の北陸・信越5県と関東2県、東北1県を活動地域とするプロ野球の独立リーグだ。
山崎は今までの岩村の経歴を振り返り、「メジャーリーグを経験して、日本野球の最高峰を経験して、BCリーグでは選手や監督だけでなく、今は球団の運営までやっている。これは本当に野球が好きじゃなかったらできないし、志がなければできない。まだ体も動くし、選手たちにこうやってやるんだぞと見せられるというのも、非常に素晴らしい」と現在の取り組みの意義を称賛した。
これに対して岩村は、「BCリーグは地域に根付く『もうひとつのプロ野球』とうたわれたりもするけれど、本格的ではない。とにかくBCリーグからプロ野球選手を輩出したい。同じ釜の飯を食った人間を、上の舞台へ送り出したい」と活動のビジョンを語る。
山崎と岩村は、東日本大震災の被災地・宮城県を本拠地とする楽天ゴールデンイーグルスで2年間チームメートだった。岩村が福島のチームで活動していることに対して、「やっぱり福島でやってくれたっていうことが、復興という意味から考えても本当に嬉しい。そこが、がんちゃん(岩村の愛称)の素晴らしいところ」と感心しきりだった。
岩村が「ぜひ1回来てください。福島に」と懇願すると、山崎は「たまに福島に行く機会はある。今度1回顔を出したいと思う」と約束を交わしていた。
■プロを目指す人間にとって最後の場所
岩村はBCリーグを「ドラフトの対象から漏れた選手たちにとって、プロを目指すための最後の場所」とし、「最後のチャンスに、思い切って勝負をさせてあげたい。挑戦しながら次の人生のことも同時に考えて、一人ひとりをサポートしていきたい」と志を語る。
また、今も自身が選手であることにも言及。「まだ自分は選手をやっているので、選手の気持ちが分かる。なるべく選手の意見を聞いて、やりやすい環境を整えてあげたい」とBCリーグの発展に向けて熱い想いを見せた。
(了)
■Timely! CHANNEL LIVE
動画サイト『Timely! CHANNEL』の野球生番組。スポーツコメンテーター山崎武司をホストに迎え、ゲストとともに現役時代や高校時代のエピソードを語る1時間番組。これまでのゲストは第2回野村弘樹、第3回岩村明憲。第4回の放送は1月中旬を予定。