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2016.12.10 11:27
東の清宮、西の安田だけではない 来春選抜注目の東西1年生好打者は?
季節は冬となり、高校野球はオフシーズンに入った。年が明ければ、センバツ高校野球に向けた出場校の選考が始まり、高校野球ファンには楽しみな時期がやってくる。
■来春選抜で“ライバル対決”実現も、幼少から切磋琢磨する東西1年生好打者
季節は冬となり、高校野球はオフシーズンに入った。年が明ければ、センバツ高校野球に向けた出場校の選考が始まり、高校野球ファンには楽しみな時期がやってくる。
来春のセンバツは東の大物スラッガー・清宮幸太郎のいる早稲田実や昨夏の全国覇者・作新学院、西の大砲・安田尚憲を擁して神宮大会を制した履正社、有望1年生の多い大阪桐蔭、昨春王者の智弁学園など、強豪校が出場する見通しのため、楽しみな戦いになる。
今回その中でも注目したいのが、東西の1年生好打者、早稲田実の4番・野村大樹と報徳学園の1番・小園海斗内野手の2人である。ともに宝塚リトルリーグで汗を流した仲間だった。
野村は3番を打つ清宮の後の4番を任され、1年生の夏の大会で本塁打を放った。同時期に小園も初の夏の大会で活躍。野村と小園は互いの活躍を耳にしては刺激を受けていた。
小園は野村のことを「とにかくバッティングがすごかった。振ったらホームランになる球が多かった。ゴツいです」と当時の印象を語った。同世代の選手たちと比べても際立ったパワーの持ち主で、スタンドに運ぶ力が抜き出ていた。一方の野村は小園について、「どこでも守れるし、バッティングもすごかった」と話し、お互いを認め合っていた。
■優れた野球センス持つ小園、「野村のいる早稲田実と戦ってみたい」
中学に進むと野村は大阪福島シニア、小園は枚方ボーイズと所属は分かれたが、自宅が車で15分ほどの距離に位置し、仲も良かった。
野村の活躍は清宮の存在などと一緒に報じられることが多いが、「西」の注目1年生、小園の野球センスも非常に高い。打撃ではとにかく腕が柔らかく、リストが強い。まだ線は細いが、低く強い打球も、長打も打てる。もともと右打ちだったが、小学校の時、コーチから「足が速いから左で打ってみろ」と言われ、すぐに習得できるほどの俊足と器用さを持っている。プロのスカウトも注目する、期待の大きい将来のスター候補だ。
目標は「スキのない選手」になること。1番打者としてチームに流れを持ってくるだけでなく、「どのボールがきても打てる打者になりたい」と話す。守備でも失策をしない完璧な守りを目指し、日夜、奮闘中だ。中学時代には自分の失策で負けた公式戦の試合もあった。憧れは同じリトルリーグの先輩、ヤクルトの山田哲人。練習に顔を出してくれた時に一緒にとった写真は宝物になっている。
報徳学園は近畿大会に出場し、8強入り。センバツ出場は有力視されている。小園の他にも力のある選手が揃っており、上位を狙えるチームにある。甲子園出場の夢がかなえば、次の目標は「甲子園では野村のいる早稲田実と戦ってみたい」と言う。来年の春も一つのライバルストーリーが展開されるかもしれない。