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プロ野球

「4番の見せ場」弾!広島東洋・鈴木が9回にトドメの満塁アーチ!

6回広島1死一、二塁、鈴木が左前に適時打を放つ=甲子園【写真提供:共同通信社】


 広島東洋の鈴木誠也が24日の阪神戦で乱戦に決着を付ける満塁本塁打を放った。

 6対6の同点で迎えた9回、相手失策で1点を勝ち越した後、なおも満塁のチャンスでレフトポールに当たるグランドスラムを放った。「ファールになるかなという感じで見ていたが、なんとか切れないでくれという思いだった」という鈴木は「西川から始まり、みんながつないでくれたチャンスだった。こういうところが4番の見せ場だと思う」と4番の責任感を口にした。

 この日は6回にもタイムリーを放つなど、3安打5打点の活躍。打率も.307と調子が上がってきた。それでも鈴木は「今は特に自分の打撃状態はあまり気にしていない」と個人成績には関心がないようで、「本当に、4番の仕事だったり、打点だったり、とにかく出塁できるように、(そういうことを考えて)打席に入っている」と打線の一人としての役割を強調する。5点リードを一度は追いつかれる嫌な試合展開だったが、4番が3連敗阻止に食い下がる相手を突き放した。

 チームは交流戦を4つの負け越しで終えたが、リーグ戦再開後の最初のカードで3連勝と息を吹き返した。「交流戦ではいい試合ができなかったが、またセ・リーグ相手にとにかく自分たちの野球を忘れないように意識している」という結果が阪神3タテにつながった。「これからもしっかり、諦めないでやっていきたい」というチームの野球を体現する4番の復活で、2位巨人とのゲーム差は5.5ゲームに広がった。