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プロ野球

本拠地無敗継続!東北楽天・岸が8回2失点で今季7勝目!

7勝目を挙げ、ファンとタッチを交わす楽天・岸=楽天生命パーク【写真提供:共同通信社】


 東北楽天の岸孝之が23日の北海道日本ハム戦で先発し、8回122球の粘投で7勝目を飾った。

 5月は5戦3勝、負けなしとエースらしい投球を見せ月間MVPに輝いた岸。6月に入ってからも2戦2勝と勢い衰えず好調を続けている。しかし、この日は不安の立ち上がりだった。初回、先頭の杉谷拳士に甘く入ったストレートを捉えられ、試合開始そうそうに失点をしてしまう。その裏、味方打線が島内宏明のタイムリーなどで逆転するが、3回に近藤健介にタイムリーを浴び、追いつかれてしまう。だが、4回裏に4番・今江年晶の5号ソロで再び1点のリードと援護をもらってからは本来の安定感を取り戻し、5回から8回までを3安打に抑えて追撃を許さなかった。

 完投は逃したものの8回2失点、無四球7奪三振。しっかりとゲームを作った岸は、本拠地では今季3度目のお立ち台に上り、「去年勝てなかった分、今年はたくさん勝ってみなさんに楽しんでもらえたらと思います」と満足気。これで楽天生命パークでは今季6試合で3戦無敗、防御率1.43の好成績。この日の投球についても「序盤は全然よくなくて、その後も微妙な感じでしたが、嶋がよくリードしてくれたおかげで、この結果になりました」と女房役に感謝を述べた。

 試合終了時点での防御率1.94はパ・リーグトップ。勝ち星も1位の千葉ロッテ・ボルシンガーに2つ差に迫っている。このままの調子が続けば2冠獲得も夢ではない。