１０回ソフトバンク２死一塁、右越え２ランを放つ中村晃。ファウルの判定が工藤監督のリクエストで覆った＝ほっともっと神戸【写真提供:共同通信社】

　福岡ソフトバンクの中村晃が22日のオリックス戦2本塁打4打点でチームの勝利に貢献した。

　リーグ戦再開初戦となったこの日。勝利した方が単独3位となる重要なカードで、中村は「１番・レフト」でスタメン出場。第1、第2打席はともに内野ゴロと結果が出なかったが、チームが逆転されて迎えた5回表2死1塁の場面でバッターボックスに入ると、オリックス先発・山岡泰輔が投じた6球目の甘く入ったカットボールをジャストミート。「いい感じで打ったんですけど、意外と飛んでいってびっくりしました」と振り返った打球は、ライトスタンド中段へ飛び込む第6号同点2ランとなった。

　ゲームはその後両チームのリリーフ陣が踏ん張り延長線へ突入。10回表、同点弾を放った5回と同じ2死1塁で中村に打席が回る。オリックス5番手・近藤大亮がストレートの強気のピッチングで押すなか中村はファウルで粘っていく。そして迎えた9球目。インコース高めのストレートを捉え、打球はライトポール際へ。一度はファウルの判定だったが、リプレー検証の結果、ポールを巻いていたと判定。これが試合を決める第７号2ランとなった。

　「結果はあまり気にせず、思い切ってスイングしていこう」と思った結果が、ホームランに繋がったと延長10回の打席を振り返った中村。交流戦最後の6試合は23打数3安打と調子が上がらなかったが、この日の2発で勢いが出てくることは間違いない。