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「日本生命セ・パ交流戦」MVPは、吉田正尚(オリックス)に決定!各賞の受賞選手が発表!

「日本生命セ・パ交流戦」MVPの吉田正尚(オリックス)

 22日、「日本生命セ・パ交流戦」の各賞が発表され、最優秀選手賞(MVP)には、リーグ勝率1位チームのオリックスから吉田正尚選手が選ばれた。ルーキーイヤーから2年連続で交流戦のタイミングは怪我で一軍登録がなかった吉田正。しかし、プロ3年目にして期間中に大車輪の活躍を見せ、今回のMVP受賞となった。MVP受賞会見に臨んだ吉田正は、「素直に嬉しい」と充実した表情で喜びを表現。交流戦期間中は、勝負強い打撃で得点圏打率.500と全打者中1位タイの好成績。最終的に安打数27本、打率.397といずれも3位の活躍を見せた。最終戦となった21日の阪神戦で、走塁中に右足首を痛め交代し、チーム関係者やファンを冷やりとさせたが、今日の会見では「大事に至らず。」と話し、交流戦明けからのフル回転も力強く約束した。

 アマチュアの頃から、力強くキレのあるスイングで野球ファンを魅了し、侍ジャパン大学代表でも主に4番としてユニバーシアードで日本を優勝に導くなど常に世代トップラクラスの打者として注目を集め続けてきた吉田正。2015年にオリックスからドラフト1位指名を受けると、常に全力で豪快なスイングを披露してきた。しかし、時にその打撃スタイルが諸刃の剣となり、ルーキーイヤーから大きな期待を背負いながらも途中戦線離脱するシーズンが続いた。1年目は、開幕スタメンに名を連ねるものの、腰痛が悪化し4月に一軍登録を抹消。それでも、8月に再度一軍に上がると、最終的には10本塁打を記録するなど、実力の片鱗を1年目から見せた。そのオフシーズンに台湾で開催されたアジアウィンターリーグでも、ウエスタン・リーグ選抜の一員として出場すると、本塁打、打点、打率、安打数など主要打撃部門で出場選手のなかで圧倒的な成績を残し、若手選手が集う大会で格の違いを見せつけた。そうして周囲の期待も高まった中で臨んだ2017年シーズンであったが、またしても腰痛から開幕一軍を外れ、7月まで二軍での調整を余儀なくされた。それでも、7月に一軍に登録されると、規定打席未到達ながら打率.311、12本塁打、38打点を記録し、1年目を上回る成績を残しポテンシャルの高さを見せ続けた。そして、シーズンを通じてフルに出場できる体を手に入れるために、2017年オフに腰痛の手術を決行。迎えた2018年シーズンは、開幕からコンスタントに結果を残しながら好調を維持し、交流戦期間中にチームが大きく勝ち越す原動力となった。

また、セ・パそれぞれのリーグの選手1名ずつに送られる日本生命賞には、パからは千葉ロッテの石川歩投手、セからは、東京ヤクルトの石山泰稚投手が選ばれた。石川は、18試合制となって以降初となる4勝をマーク。防御率3位、投球回は2位で、チーム2年ぶりの交流戦勝ち越しに貢献。千葉ロッテ選手の同賞の受賞は、07年サブロー以来2人目となった。また、石山は、シーズン途中から守護神に定着し、日本生命セ・パ交流戦期間中、10試合連続無失点の防御率0.00を記録。リーグトップの7 セーブを挙げ、チームを初の日本生命セ・パ交流戦最高勝率球団に導いた。