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悩めるエースが復活の兆し!阪神・藤浪が407日ぶりの勝利!

3回、1死満塁のピンチに楽天・島内を三ゴロ併殺に打ち取り、ガッツポーズの阪神・藤浪=楽天生命パーク【写真提供:共同通信社】


 阪神の藤浪晋太郎が15日の東北楽天戦で先発し、6回1/3を4安打9奪三振の好投で今季初勝利を挙げた。

 2年ぶりの2ケタ勝利を目指した昨季。制球難でゲームを作れない投球が続き、先発が11試合と過去ワーストに。勝ち星も3勝止まりと悔しいシーズンとなった。そこからの復活を目指した今季だったが、試合が続き、先発が11試合に終わるという苦しいシーズンを送ってしまう。雪辱を誓った今季も、突然制球を乱し崩れる場面が多く、前日まで5試合で0勝2敗、防御率5.67。2度の登録抹消も経験した。

 迎えたこの日、再度一軍登録され先発を託された藤浪は、初回から自慢のストレートを中心に積極的な投球を見せる。四球でランナーを出す場面もあったが、勢いのあるボールで東北楽天打線を翻弄。その間、6回に3番・中谷将大の3号2ラン、7回に糸原建斗のタイムリーで3点の援護をもらった藤浪は、7回途中で4安打3四球も9奪三振で無失点のまま降板。藤浪の後を受けたリリーフ陣も踏ん張り、藤浪が実に407日ぶりの白星を手にした。

 お立ち台で「内容はよかったんですけど、あのイニング(7回)はしっかり自分で投げないという気持ちは強かった。次、ああいうところで粘れるように頑張りたい」と藤浪。7回にピンチを作って降板したことを悔やんだが、久々の白星には「素直にうれしい」と喜びを見せた。待ちに待った若きエースの復活は、なかなか勢いに乗れないチームを引き上げる起爆剤となるに違いない。