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5回11奪三振!福岡ソフトバンク・千賀滉大に戻った“らしさ”

広島戦に先発し、5回を11奪三振で無失点と好投したソフトバンク・千賀=ヤフオクドーム【写真提供:共同通信社】


 福岡ソフトバンクの千賀滉大が15日の広島東洋戦に先発し、5回3安打無失点で計11奪三振。自身4試合ぶりの2ケタ奪三振をマークして今季5勝目を挙げた。

 セ・リーグの首位チームを迎えての3連戦初戦。福岡ソフトバンクは、デスパイネの3ラン、髙田知季の2ラン、上林誠知の2ランという一発攻勢で先発・大瀬良大地をKO。そして、この試合を圧勝に持ち込んだのが千賀滉大の好投だった。

 序盤からストレートの走り、フォークボールのキレがともに鋭く、5回までに計11個の三振を奪った。ただ、11奪三振の代償として球数を要し、5回で105球。通常の先発ならもう1イニング投げるところだが、すでに2度の抹消を経験しているだけに、大量7点のリードも考えてベンチは大事を取った。5回降板はエースとしての物足りなさは残るものの、その投球内容は久々に“千賀らしさ”が戻ったといっていいだろう。

 降板後、「前回の登板の悔しさをもってマウンドに上がった。次の登板では少しでも長いイニングを投げたい」とコメントした千賀。工藤公康監督は「気合が入っていた。それを象徴するのが4回じゃないかな。満塁からもう1つギアを上げて2つ三振を奪ったのは去年までの千賀くんに戻った感じ」と称賛。千賀は「5回でお立ち台は恥ずかしい」と言いながらも、投球内容そのものには久々に手応え。チームも連敗を脱出。千賀同様に、ここからが本領発揮だ。