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プロ野球

1軍復帰即スタメンの期待に応える一発!阪神・髙山が今季第1号!

4回阪神1死二、三塁、高山が右中間に3ランを放つ=札幌ドーム【写真提供:共同通信社】


 阪神の髙山俊が12日の北海道日本ハム戦で今季第1号を含むマルチ安打でチームの勝利に貢献した。

 プロ1年目に136安打を放ち新人王に輝いた髙山。しかし昨季、打撃で壁にぶち当たり、2軍暮らしを経験する屈辱を味わった。今季は自慢の打撃を再アピールすべくキャンプから振り込みの量を増やすなどしていた。今季の初戦ではマルチ安打を記録したが、その後不振が続き5月には打率が1割台に。もう一度打撃を見直すため、5月18日に2軍行きが決定。ファームでは14試合に出場し打率.346と結果を残し、再昇格が決定した。

 迎えたこの日は、「2番・センター」でスタメン起用。「(金本監督の)期待に応えたいという気持ちが強かった」と話す髙山は、3回の第2打席で追加点の足がかりとなるライト前ヒットを記録。そして4回の第3打席、1死2、3塁の場面で打席に立つと、相手先発・斎藤佑樹のフルカウントからの7球目のストレートをしっかりと振り抜き、右中間スタンドへ豪快に叩き込んだ。

 「芯に当たってくれてホームランになってよかった」と髙山。その前の6球目をライト線へ打ち返しながらファウル判定。リプレー検証でも判定は覆らなかったが、その間も集中力を切らさなかった。

 1軍復帰すぐに生まれた今季1号弾。髙山は「今シーズン期待に応えられていなかったので、こういう形でまず一歩踏み出したのでよかったと思います」と明日以降の活躍を誓った。得点力不足が叫ばれるチーム状態にあり、調子が上がってきた若虎の存在は頼もしい限りだ。