- 大学野球
2018.06.12 22:56
国立・広島大が健闘も東北福祉大に敗れる。エース中田朋輝「実力不足」【全日本大学野球選手権】
今大会唯一の国立大で、35年ぶり3回目の出場となった広島大が優勝2回の東北福祉大と戦い、一時は2点差まで迫る健闘を見せたが3対8で敗れた。
今春の広島六大学リーグで6勝2敗、防御率0.89と好投し、優勝に大きく貢献したエース右腕の中田朋輝投手(4年・宇部)だったが、この日は強豪・東北福祉大を相手に苦しい投球となった。
2回に3安打を浴びて先制を許すと、3回には4安打を浴びて4失点。4・5回はなんとか無失点に抑えたが、主将の國政隆吾捕手(4年・松山東)の本塁打などの援護で点差が2点に詰まっていた6回裏に3点を失い、この回限りで降板。13安打8失点(自責点6)という悔しい内容となった。
試合後、中田は「自分の実力不足です。リーグ戦では押し込めたストレートや空振りの取れた変化球が通用しませんでした」と渋い表情で淡々と語った。またリーグ戦で71イニングを投げた疲労で、優勝が決定した5月21日以降の登板は紅白戦の4イニングのみ。脱力をイメージした投球を心がけたが、調整も上手くいかず「この調子でも抑えられるになりたい。もう1段階高いレベルに行かなくてはいけません」と悔しさを隠しきれない中でも前を向いていた。
勝った東北福祉大は、昨年の初戦で四国学院大に足元をすくわれたが、今日の勝利で一昨年以来の準々決勝進出を決めた(東海大北海道キャンパスの不祥事による出場辞退で2回戦は不戦勝)。
★1回戦・広島大vs東北福祉大
広島大 000201000=3
福祉大 01400300X=8
【広】●中田、本田-國政
【祉】○山野、椋木、三浦、藤川、津森-岩崎、笹谷
本塁打:広島大・國政《4回2ラン》
文・写真=高木遊