BASEBALL GATE

MLB

メランソンがジャイアンツと4年70億円で契約 “リベラ超え“の史上最高額に


ナショナルズからフリーエージェント(FA)となっていた抑え右腕マーク・メランソン投手が、ジャイアンツとMLBリリーバー史上最高額となる4年総額6200万ドル(約70億円)で契約したとMLB公式サイトが報じている。

■年平均で“リベラ超え”、総額で“パペルボン超え”の救援投手史上最高額に

 ナショナルズからフリーエージェント(FA)となっていた抑え右腕マーク・メランソン投手が、ジャイアンツとMLBリリーバー史上最高額となる4年総額6200万ドル(約70億円)で契約したとMLB公式サイトが報じている。

 記事によると、今季のストーブリーグの目玉の一人だったメランソンは、まず契約ボーナスとして2000万ドル(約22億7000万円)を手にするという。年俸は、2017年シーズンが400万ドル(約2億2700万円)、18年シーズンは1000万ドル(約11億3600万円)。18年シーズン終了後には、メランソンが契約を破棄してFAになれるオプトアウトの権利が組み込まれたという。メランソンが残留を決めた場合は、19、20年シーズンはそれぞれ1400万ドル(約15億9000万円)を手にするという変則的な契約で、契約ボーナスも含めた年俸の1年平均は1550万ドル(約17億6000万円)となった。

 メランソンの契約は、年俸総額と1年平均年俸のいずれも、リリーバー史上最高額に。これまでの最高年俸総額は、ジョナサン・パペルボン投手が12年にフィリーズと結んだ4年総額5000万ドル(約56億8000万円)。また、1年平均では、歴代最多セーブ記録(652)を持つマリアノ・リベラ(ヤンキース)が08~10年シーズンの3年総額4500万ドル(約51億1000万円)で手にした1500万ドル(約17億円)が抑え投手としてのメジャー最高額だった。

■チャップマン、ジャンセンも争奪戦に

 ヤンキース、アストロズ、レッドソックスでは芽が出なかったメランソンだが、13年にパイレーツでブレーク。カットボールを武器に、15年にリーグ最多51セーブを挙げ、シーズン途中にナショナルズに移籍した今季も2チームで計47セーブをマーク。通算168セーブを誇る。ジャイアンツのボビー・エバンスGMは「まずクローザーを獲得できたことは喜ばしいことだ」と語ったという。

 また、記事では、ブルペン陣が炎上を繰り返したジャイアンツの救援失敗は今季、合計30試合もあったと紹介。セーブが公式記録で認められるようになった1969年以来、最低の数字だったという。14年のワールドシリーズ王者は弱点の補強に成功したことになる。

 メランソンとともにFA市場のクローザー「ビッグ3」と呼ばれているアロルディス・チャップマン(カブスからFA)、ケンリー・ジャンセン(ドジャースからFA)はまだ去就が決まっておらず、ヤンキース、カブスらが獲得を目指して争奪戦となっている。この2人がメランソンを超える契約を手にするか、注目が集まるところだ。

関連リンク