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ルーキー・大城が決めた!読売巨人が今季初のサヨナラ勝ち!

9回、サヨナラ打を放ち、ナインの手荒い祝福を受ける巨人・大城(右から2人目)=東京ドーム【写真提供:共同通信社】


読売巨人の大城卓三が10日の埼玉西武戦でプロ初のサヨナラ打を放った。

 東海大相模高校時代は甲子園準優勝、東海大学在籍時は首都大学リーグで2度の首位打者に輝き、全日本大学選手権優勝にも貢献した。NTT西日本時代も社会人侍ジャパンにも選出されるなど、長打力とミート力を備えたパワフルな打撃が注目されていた。昨年のドラフト3位で読売巨人入りすると、キャンプ、オープン戦でアピールし開幕1軍スタート。打撃だけでなくスタメンマスクを任される機会もあり、守備でも存在感を出しつつあった。

 ベンチスタートとなったこの日。大城に出番が周って来たのは9回裏、4番・岡本和真の内野安打から阿部慎之助の送りバントなどで1死満塁のチャンスを迎えた場面だった。「なんとしても1点を取るという気持ちで打席に立った」という大城は、2ボール1ストライクとバッティングカウントになった4球目のインコース低めのストレートをしっかりと振り抜いた。打球はライトの頭上を越えるサヨナラヒット。打った大城は、1塁ベース付近でチームメイトの手荒い祝福を受けながら満面の笑みを浮かべていた。

 お立ち台に上がった大城は「最高でーす!」と喜びを爆発させ、「ちょっと詰まった感じはあったんですけど、しっかり押し込めることができたので、越えてくれたと思います」とプロ初のサヨナラヒットを振り返った。

 若返りを図るチームにとって、ルーキーの活躍はうれしい材料となる。大城自身もプレッシャーのかかる場面で結果を残したことは、大きな自信になったはずだ。