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プロ野球

広島東洋・ジョンソンが復活の4勝目!則本との投げ合いを制す!

7回1失点で4勝目を挙げた広島・ジョンソン=マツダ【写真提供:共同通信社】


 広島東洋のジョンソンが9日の東北楽天戦で約3週間ぶりの先発マウンドに上り、7回1失点の好投で今季4勝目をマークした。

 夫人の第一子の出産で一時帰国し、5月17日以来となった1軍のマウンドで、パ・リーグのエース相手に投手戦を繰り広げた。東北楽天・先発の則本との投げ合いは、6回まで両チームとも得点なし。7回の攻防が勝敗を分けた。「先頭打者への死球が痛かった」とジョンソンが振り返ったように、先頭のウィーラーの死球から1死満塁とされ、嶋のスクイズで先制点を許した。それでもその裏、松山の2ランで逆転し、復帰初戦で勝ち星がついた。

 「久しぶりの投球だったが、いいところでダブルプレーも取れたし、球数も抑えられて非常にいいピッチングができた」というジョンソンは、「7回を終わった時点で疲れはなかったが、チームの事情もあるのであとはりリーフの投手に任せた」と、満足そうな表情だった。

 試合後、緒方監督が「先発の人員が固まっていない状況で、やってくれないと困る投手」と評したように、野村や薮田など、ローテの中心に期待された投手が故障や不振で離脱し、先発陣は厳しい状況にある。一昨年は沢村賞に輝いた左腕だが、昨季は度重なる故障で不本意な成績に終わっており、今季にかける意気込みは特別なものがある。「どんな時でも、チームに勝ちがつくような投球をすること」が身上の頼れる左腕の復活は、交流戦に入って失速気味のチームを再浮上させる原動力になる。