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プロ野球

価値ある3ラン!中日・高橋が自らのミスを取り返す一撃!

4回、3ランを放ち、一走福田(左)、二走平田(右)に迎えられる中日・高橋=ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】


中日の高橋周平が8日の福岡ソフトバンク戦で価値ある決勝3ラン。自らのミスを取り戻すとともに相手先発・千賀滉大のアクシデントを逃さない見事なひと振りだった。

 1対1で迎えた4回裏。千賀のアクシデントは平田良介と福田永将に2者連続四球を与えた直後のことだった。異変を訴えて一度はベンチ裏に下がった。工藤公康監督も驚きの表情を隠せなかった緊急事態で微妙な空気が流れるも、千賀はマウンドに戻り続投。その一球目に高橋は集中力を研ぎ澄ましていた。

 「チャンスの場面だったので、タイミングが合ったボールは積極的にスイングして行こうと思っていました。ギリギリでしたけど、ホームランになってくれて良かったです」と、126キロのスライダーを捉え、高々と舞い上がった打球はライトフェンスギリギリで弾んだ後にスタンド側に打球が吸い込まれた。

 高橋は2回表に拙い守備があった。1死満塁の場面でゴロを処理するも、フィルダースチョイスでひとつのアウトも奪えず先制点を献上。しかし、その後のピンチは先発・松坂大輔が中村晃と柳田悠岐を2者連続三振に仕留めたことで大事には至らなかった。救われた格好の高橋がバットで松坂の3勝目に貢献。試合後のお立ち台では、ファンの声援を噛みしめるように「やりましたー!」を連発。ここまで3カード連続負け越しを喫している交流戦において、投打が助け合ってもぎ取ったことに価値がある1勝が、流れを大きく変えそうだ。