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2016.12.03 23:33
【試合動画はこちら】日本勢同士の戦いはウエスタン選抜の勝利!(2016アジアウィンターリーグ台湾第9日目)
※掲載期限切れのため動画は削除しました
2016年アジアウインターリーグ(台湾)の第9日目。全勝で首位を走るNPBウエスタン選抜と1敗で追うNPBイースタン選抜の2度目の対戦が行われた。先発オーダーは、以下のメンバーになった。
イースタン選抜
1(中)オコエ瑠偉(東北楽天)
高校時代は、侍ジャパンU18代表にも選出され、俊足、強肩、強打の外野手として関東一高から2015年ドラフト1位で入団した。今シーズンは、6月18日の横浜DeNA戦で、東北楽天の高卒新人選手としては初となる一軍公式戦での本塁打を記録するなどポテンシャルの高さを見せた。
2(二)渡辺大樹(東京ヤクルト)
2015年ドラフト6位で専大松戸高から入団。ルーキーイヤーの1軍出場はなかったが、高校時代から強打の遊撃手として注目されている逸材だけに、走攻守すべての面でレベルアップを目指す。
3(遊)平沢大河(千葉ロッテ)
2015年ドラフト1位で仙台育英高から入団。侍ジャパンU18代表に選出されて出場したIBAF U18ワールドカップでは、大会ベストナインに選出されるなど走攻守高いポテンシャルを持つ遊撃手として注目を浴びた。ルーキーイヤーとなった今シーズンは、8月17日の楽天戦で、1軍24打席目にしてプロ初安打を放つなど苦しんだシーズンとなったが、来期の巻き返しが期待される。
4(指)内田靖人(東北楽天)
2013年ドラフト2位で常総学院高から入団。高校時代に選出された侍ジャパンU18代表では、その長打力を認められ4番を打ち、第26回AAA世界野球選手権大会での準優勝に貢献した。プロ入り3シーズン目となる今季、2軍で13本塁打、1軍でプロ入り初本塁打を記録するなど右の大砲として期待が掛かる。
5(右)青柳昴樹(横浜DeNA)
2015年ドラフト6位で大阪桐蔭高から入団。力強い打撃を武器に名門でレギュラーの座をつかむと2年夏に甲子園で優勝。プロ1年目はイースタンでほぼ全試合に出場し、大阪桐蔭高の特徴である初球から思い切り振れるスイングで4本塁打を放った。
6(三)廣岡大志(東京ヤクルト)
2015年ドラフト2位で智弁学園高から入団。高卒1年目の初打席で、現役最後の登板となった先発の三浦大輔(横浜DeNA)から一軍初本塁打を放つなどスター性を感じさせた。侍ジャパンU23代表でもホームランを放つなど、来シーズンの飛躍が期待される。
7(一)網谷圭将(横浜DeNA)
2015年育成ドラフト1位で千葉英和高から入団。背番号は最も2桁に近い100を背負い、春季キャンプでは1軍の紅白戦で安打を放つなど順調なプロ生活のスタートを切ったが、左手を骨折し離脱。夏場に実戦復帰するもイースタン19試合の出場にとどまった。ウインターリーグで飛躍のきっかけをつかみたい。
8(捕)宇佐見真吾(読売巨人)
2015年ドラフト4位で城西国際大から入団。逆方向にも打てる長打力と自慢の強肩はスケールの大きさを感じさせる。貴重な左打ちの強打の捕手として阿部の後継者を目指す。
9(左)重信慎之介(読売巨人)
2015年ドラフト2位で 早稲田大から入団。俊足・巧打の外野手としてチームからの期待は高く、ルーキーイヤーとなる今シーズンは25試合に出場、15安打5盗塁を記録した。
ウエスタン選抜
1(二)溝脇隼人(中日)
九州学院高から2012年のドラフト5位で入団。堅守、俊足に巧打と三拍子そろった逸材として期待を受け、2014年8月に1軍デビュー。今季は1軍6試合出場。二遊間を守れる内野の注目株だ。
2(三)古澤勝吾(福岡ソフトバンク)
九州国際大附属高から2014年のドラフト3位で入団。高校時代は1年時からショートのレギュラーとして活躍。俊足巧打に華麗なグラブさばきを武器に、プロ2年目の今季はウエスタンの試合にセカンドもしくはサードとして計64試合に出場した。
3(一)石岡諒太(中日)
JR東日本では高卒1年目から公式戦に出場して若獅子賞も受賞。2015年のドラフト6位で入団。プロ1年目の今季は、春季キャンプ直前に腰の椎間板ヘルニア手術を受けて出遅れたが、5月の復帰以降はウエスタンで打率.289とシャープな打撃を披露。大型一塁手として秋季キャンプでも成長の証を見せた。
4(指)吉田正尚(オリックス)
敦賀気比高から青山学院大へ進み、侍ジャパン大学代表の4番、アマチュアNO.1スラッガーとして、2015年のドラフト1位で入団。「1番・DH」での開幕スタメンから6試合連続安打を記録。5月に腰痛で戦列を離れたが、8月の復帰後はアーチを量産。3番打者に定着し、約1カ月の間に2ケタ10本塁打をマークした。
5(左)大城滉二(オリックス)
興南高で春夏連覇を果たしたメンバーの1人。立教大でもリーグ通算100安打を達成するなど活躍し2015年のドラフト3位で入団。本職はショートだがサード、センターもこなせる。沖縄凱旋試合となった6月28日の楽天戦ではヒーローインタビューを受け故郷に錦を飾った。
6(中)横田慎太朗(阪神)
鹿児島実業高から2013年のドラフト2位で入団。天性の長打力を持ち、高卒1年目から大きな期待を受ける中、1年目から2軍戦で1試合3本塁打を記録するなど大器の片鱗を見せる。3年目の今季は、金本新監督の下で開幕戦に「2番・センター」でプロ初出場初先発。6月下旬から2軍暮らしが続いたが、1軍で38試合に出場して大きな経験を積んだ。
7(右)幸山一大(福岡ソフトバンク)
富山第一高から2014年の育成ドラフト1位で入団。現役日本人外野手の最高身長となる1メートル91センチの体躯に無限の可能性を秘めた未完のスラッガー。今季はウエスタン19試合に出場。スケールの大きなスイングは魅力タップリだ。
8(遊)宗佑磨(オリックス)
横浜隼人高から2014年のドラフト2位で入団。ギニア人の父から受け継いだ天性のバネを武器に、2年目の今季は2軍で60試合に出場して打率.272をマーク。9月18日のソフトバンク戦に「2番・ショート」でプロ初出場。未来のスター候補だ。
9(捕)加藤匠馬(中日)
青山学院大から2014年のドラフト5位で入団。プロ1年目は1軍で3試合に出場した。2年目の今季は1軍1試合、2軍43試合に出場。チーム随一の鉄砲肩は必見の価値あり。
前回の対戦で敗れているイースタン選抜は初回、平沢が1死1塁からライトスタンド中段まで飛ばす本塁打を放ち2点を先制する。しかし先発のドラフト2位ルーキー・熊原健人(横浜DeNA)は初回に3四死球と制球を乱し、ワイルドピッチで1点を献上。2回、3回は三者凡退に抑え、立ち直ったかに見えたが4回2死からも四球をきっかけに1、3塁のピンチを招くと高めに抜けた投球が大きく逸れ、ワイルドピッチで同点に追いつかれてしまう。
タイムリー無しで試合を振り出しに戻したウエスタン選抜は5回、1死から四球3つで満塁とすると吉田が左中間を真っ二つに割る。速い球足の打球がフェンスまで到達する間に溝脇、曽根に続いて1走・石岡も生還。走者一掃の3点タイムリー2塁打で勝ち越しに成功した。
しかし6回、1死1、2塁としたイースタン選抜は廣岡がレフトスタンドに同点スリーラン。ルーキーの一打で終盤勝負に持ち込んだ。
5-5で迎えた8回、1死1、2塁のピンチを凌いだウエスタン選抜は直後の攻撃で先頭・横田の安打から2死2、3塁のチャンスを作る。すると絶好の場面で左打者に対して効果的なスライダーを投げ込む石橋慶侍(東京ヤクルト)から溝脇が追い込まれながらも三遊間を破る2点タイムリーを放ち再び勝ち越しに成功。最後は今大会の守護神に定着しつつある石崎剛(阪神)が無安打で締めイースタン選抜を振り切った。
リベンジを果たしたかったイースタン選抜は平沢と廣岡に効果的な一発が飛び出したが、先発の熊原が9四死球を与えて5点を失い、終盤の勝負所では7回から登板しイニングをまたいだ石橋が2イニング目につかまった。
イ選抜 200 003 000 5
ウ選抜 100 130 02× 7