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劇的サヨナラ勝ち!広島東洋・堂林が急遽の1軍昇格から追撃タイムリー!

広島―西武2  10回、西武にサヨナラ勝ちし、喜ぶ鈴木(中央)ら広島ナイン=マツダ【写真提供:共同通信社】


 広島東洋の堂林翔太が1軍復帰初戦で即タイムリー。劇的サヨナラ勝ちに繋げた。

 30日の埼玉西武戦。延長10回表に3点を奪われ、勝利が絶望的となったその裏だった。諦めないカープ打線は、野間俊洋と會澤翼の連打の後、西川龍馬がこの日3安打目となるタイムリーで1点を返すと、なおも無死1、3塁の場面で、この日一軍登録されたばかりの堂林が代打で登場。埼玉西武の6番手・武隈祥太のカウント2‐1からのチェンジアップを振り抜き、三遊間を抜けるタイムリー。1点差となって完全に流れを掴むと、下水流昂の同点打の後、鈴木誠也の押し出しサヨナラ四球で劇的な結末となった。

 「(連打した打線の)波に乗らせてもらった。なんとか後ろにつなぐ気持ちだった。最高に気合を入れていった」と堂林。この日ファームでの試合が雨天中止となり、「朝、練習して、試合が中止になった。練習の終わり際に呼ばれてきました」と急遽1軍に昇格したばかり。マツダスタジアムに到着したのは、ホームチームの練習が終わる頃だったが、「16時ぐらいに球場について、慌ただしかったけど、疲れも吹き飛びますね」と笑顔を見せた。

 今季も打撃の安定感を欠き、4月21日の試合を最後に2軍落ちしていた堂林だが、不振のバティスタに代わっての昇格。「正直、状態は良くなかったけど、開き直っていった」と、昇格して初打席の結果を喜んだ。「プリンス」と呼ばれて期待され続けた大砲候補も、今季で9年目を迎えた。DH制もあり、野手の起用の幅の広がる交流戦で、存在感をアピールする一打となった。