BASEBALL GATE

プロ野球

悪い流れを食い止める好リリーフ!読売巨人・谷岡がプロ初勝利!

巨人―日本ハム2  4回途中から登板し、プロ初勝利を挙げた巨人・谷岡=東京ドーム【写真提供:共同通信社】



 読売巨人のプロ2年目・谷岡竜平が30日の北海道日本ハム戦に3番手で登板してプロ初勝利を挙げた。

 ルーキーイヤーは開幕1軍に名を連ねたものの、登板は5試合のみで0勝1敗、防御率12.00とプロの洗礼を浴びた谷岡。オフには一軍に定着するためにも自慢のストレートとフォークの質を上げるべく投げ込みはもちろん、指先の精度を上げる練習にも取り組んだ。今季も開幕1軍入したものの2試合登板したあとに降格。5月22日に再昇格を果たしていた。

 迎えたこの日、チームが2回裏に8点のビックイニングを作ったものの、先発・吉川光夫がピリッとせず、2番手で宮國椋丞も乱調で2点差に詰め寄られた。この悪い流れの中で4回2死からマウンドを託されたのが谷岡だった。最初の打者は、10号ソロを放ったばかりのレアードだったが、3球フォークを続けた後に、高めのストレートを投げ込み空振り三振に仕留めると、続く5回にもヒットを1本は許したが、2三振を奪って悪い流れをしっかりと断ち切った。

 試合後は初のヒーローインタビュー。「流れを変えてやろうとマウンドに立ったので、練習している結果がこういう形になってよかったです」と笑顔を見せると、高橋由伸監督も「あそこで流れを切ってくれたのは大きかった」と谷岡を讃えた。

 若返りを目指すチームにおいて、谷岡の成長した姿は心強い。中継ぎだけでなく先発もこなせる才能を持つだけに、今後の投球からも目が離せない。