８回、勝ち越し打を放ち、ガッツポーズで喜ぶオリックス・吉田正＝わかさスタジアム京都【写真提供:共同通信社】

　オリックスの吉田正尚が27日の千葉ロッテ戦で2安打3打点の活躍。チームの月間勝ち越しに貢献した。

　最初の1打は1回2死1塁の場面。「少し高めのボール気味のストレートでしたが、しっかりと自分のスイングができました。なんとか先制したいと思っていましたので、よかったです」と、千葉ロッテの先発・土肥星也の高めのストレートをライトスタンドに運んで先制点。「ここのところ、最初の打席の打席で打てていなかったので…」と、半ば強引に叩いた打球は吉田らしいものだった。

　第2打席はセンターフライ、第3打席は敬遠で迎えた第4打席。2死から連続死球で1、2塁となった場面で、シェッパーズのナックルカーブをセンター前に運んで価値ある勝ち越し点。4番以降の打線がなかなか機能しない苦しい状況の中でチームの全打点を稼いで見事に期待に応えてみせた。

　吉田の活躍もあって、交流戦前の最後の試合で競り勝ったオリックスは、5月を13勝9敗として、残り3試合を残して月間勝ち越しを決めた。いまだに借金生活のバファローズではあるが、良い流れの中で交流戦に入って行けるのは大きい。セ・リーグ相手で吉田のバットがさらに爆発することを期待したい。