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プロ野球

中谷が不振脱出&自身初のサヨナラ打!阪神が4連勝で3位浮上!

9回、サヨナラ打を放ちナインに祝福される阪神・中谷(60)=甲子園【写真提供:共同通信社】


 阪神期待のスラッガー・中谷将大が、26日の読売巨人戦で値千金のサヨナラ打を放ち、チームを4連勝に導いた。

 「5番・レフト」で今季4試合目の出場。第1打席から第4打席までは凡退が続いていたが、4対4の同点で迎えた9回、2死1、2塁のチャンスで5打席目が回ってくると、「何も考えずに無心で打席に入った」と集中力を高めると、読売巨人の4番手・澤村拓一の1ストライク2ボールから、ストレートが3球続いた後の4球目のフォークに食らい付き、詰まりながらも三遊間を破るレフト前ヒット。「打った感触はそこまでよくなかったですけど、抜けてくれて(2塁走者の)糸原がしっかり走ってくれた。糸原に感謝したい」とサヨナラタイムリーとなった。

 本塁セーフの直後に満面の笑みでバンザイを繰り返した中谷。「心臓バクバクでした。サヨナラを打ったことが始めてだったのでどう喜んだらいいのか分からなかった」と照れ笑いも、チームメイト、そして金本知憲と抱き合って「本当に嬉しいですし、チームが勝ったことが一番嬉しい」と再び笑顔を弾けさせた。

 高卒7年目の昨季は開幕から1軍出場を続けて自身初の規定打席に到達するとともにシーズン20本塁打をマークした。だが、さらなる飛躍が期待された今季は不振に陥って開幕2軍スタート。それでも「鳴尾浜や地方球場プレーしていた時も、ファンの方々に『早くあがってこい』と言われたことがすごい励みになりました」と中谷。この日のサヨナラ打で一つ、結果を残して「ファームでやってきたことをしっかりここで出せて良かったです」と安堵。これでチームは4連勝で3位に浮上。殊勲の25歳は、「毎日負けられない戦いが続くので、しっかり打てるように頑張ります」と力を込めた。