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プロ野球

618日ぶりの勝利!福岡ソフトバンク・攝津が粘り&涙の復活星!

お立ち台でポーズをとる、2年ぶりの白星を挙げたソフトバンク・摂津(左)と適時三塁打の市川=ヤフオクドーム【写真提供:共同通信社】


 福岡ソフトバンクの攝津正が22日の埼玉西武戦で5回を無失点に抑えて618日ぶりの白星を挙げた。

 千賀滉大の東六抹消によって巡ってきた久々の1軍の先発マウンド。「久しぶりの登板で力んでしまった」という攝津は自慢の制球力が影を潜め、2回と4回にはそれぞれ2つの四球を与えた。それでもヤフオクドームのファンが攝津を後押し。4回表、2死満塁で金子侑に3ボール1ストライクとした場面では、割れんばかりの声援の拍手がドームを包んだ。攝津はファンの期待に応え、金子侑を三飛に打ち取ってピンチを脱出。結局、初回から5回まで毎回先頭打者の出塁を許す苦しいピッチングだったが、5回を被安打3の無失点に抑える粘投。レギュラーシーズンでは2016月9月11日以来となる白星を挙げた。

 試合後、お立ち台に立った35歳は「チームに勝ちに繋がるピッチングをしようと頑張りました。内容はそんなによくなかったですけど、何とか粘ることができました」と試合を振り返ると、ファンの声援に対して「本当にありがたかったです。あの声援がこのピッチングに繋がったと思う」と感謝の言葉。そして2年ぶりとなる勝利を「誰に一番早く報告したいか?」とマイクを向けられると、「たくさんの、ほんと…」と言いかけ、言葉に詰まって目には涙…。再びファンの温かい声援を受けると、「(2軍の)筑後で『頑張れ!1軍で待っています!』と。その声が原動力になりました」と頭を下げた。

 チームの連敗を4で止めるという意味でも貴重な白星になった摂津の復活勝利。再び檜舞台に戻ってきた元エース右腕は、「次はもっとしっかりしたピッチングをしてチームの勝利に貢献したい」と力強く宣言した。