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緊急降板からの雪辱星!「カットボーラー」中日・松坂が6回1失点で2勝目!

阪神戦に先発し6回を1失点で2勝目を挙げた中日・松坂=ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】


中日の松坂大輔が20日の阪神戦に先発し、6回3安打7奪三振1失点の好投で今季2勝目を挙げた。

 前回5月13日の読売巨人戦(東京ドーム)で右足ふくらはぎの強い張りを訴えて3回途中での緊急降板となった松坂。そこから今季初の中6日登板となったが、序盤から直球と変化球のコンビネーションが絶妙。その中でも光っていたのはカットボールだった。「状態はあまり良くなかったが、ここ何試合もカットボールだけは唯一、信用できるボール。それを軸にゲームを作ることができた」と、初回の3番・福留考介から3回表の1番・植田海まで奪った6つのアウトはすべてカットボール。その後も決め球にカットボールを多用して阪神打線を手玉に取り、6回を91球、1失点にまとめて、前回の緊急降板の悔しさを晴らした。

 さらにバットでも待望の一打が生まれた。4回裏の移籍後8打席目に鮮やかなライナーで運ぶレフト前安打は日本球界の公式戦では2006年6月9日の阪神戦(甲子園)以来4363日ぶり。さらに5回裏、2死1塁の場面でも安打を放って好機を広げた直後に、京田陽太のタイムリーで貴重な追加点へと繋がった。

 お立ち台では、「森監督からもバッティングに期待をして獲ってもらったので、やっと打てて良かったです」と、はにかんだ松坂。これで今季2勝はともにナゴヤドーム。試合後に松坂自身が明かしたとおり、次回登板はナゴヤドームで行われる5月29日からのオリックス戦3連戦が濃厚。パ・リーグとの戦い方を熟知している松坂に、交流戦の開幕を託すだけの価値は大いにあるだろう。