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プロ野球

圧巻の3安打投球!横浜DeNA・東が新人一番乗りの完封劇!

プロ初完封で3勝目を挙げ、声援に応えるDeNA・東=甲子園【写真提供:共同通信社】


 横浜DeNAのドラフト1位左腕・東克樹が16日の阪神戦で9回3安打無失点の快投。両リーグ新人一番乗りでの完封劇で今季3勝目を挙げた。

 8回まで打たれた安打はわずかに1本。9回に無死から植田、糸井に連打を浴びたが、4番の福留を併殺打に打ち取り、最後の打者のロサリオもショートゴロで3安打完封劇。「変化球が低めに決まっていたので、うまく打たせて取るピッチングができた」と本人が振り返ったように、27のアウトのうち11が内野ゴロによるアウトで、8つの三振を奪った。球数が100球を超えた9回に連打でピンチを迎えたが、「5点差あったので完封は狙わずに、しっかりと9回を終わらせるように投げた」と最後まで冷静だった。

 チームは今季、阪神戦は開幕から勝ち星なしの5連敗中で、東も2敗を喫していた。「やっと勝ててよかった」という東。チームは4月を貯金2で終えたが、5月に入り連勝がなく、借金生活に入っている。東も4月19日以来、勝ち星から遠ざかっており「5月に入って全然勝てていなかったので、チームの勝利に貢献できてよかった」と安堵した様子だった。

 昨年のドラフトで大学ナンバーワン左腕の評価を受け、今永、石田、濱口と「先発左腕カルテット」の結成が期待されたが、相次ぐ故障や不振で4人の中では東が勝ち頭となっている。評判通りの力を見せた実力派ルーキーが、苦しい台所事情を救う救世主となる。