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慶大打線が15安打7得点!雨中の大一番を制して単独首位!【東京六大学野球】

 慶大が7対1で立大に完勝。今カード2勝1敗で勝ち点を獲得して単独首位に立った。

4回表、瀬戸西の逆転打に沸く慶大ベンチと立大・田中誠


 雨雲の接近を前に始まった今季前半戦の大一番。立大は2日前の1回戦で8回3安打無失点の好投でリーグトップの4勝目を挙げ、防御率0.29を誇る田中誠也(3年・大阪桐蔭)が先発。対する慶大は、1回戦で4番手として登板して2回を無失点に抑えた髙橋亮吾(3年・慶應湘南藤)が今季3度目の先発マウンドに上った。
 先手を奪ったのは立大。3回裏に振り逃げのランナーを犠打で2塁に送って3番・江藤勇治(3年・東海大相模)がタイムリーを放って1点を先制。しかし、慶大もすぐさま反撃。失点直後の4回表、1死から嶋田翔(2年・樹徳)、内田蓮(4年・三重)の連打から1死満塁として、「昨日チャンスを潰していたので何とか取り返してやろうと打席に入った」という8番・瀬戸西純(2年・慶應)が「必死に食らい付いた」と逆転の2点タイムリー。立大・田中誠に4試合ぶりの自責点を付けると、雨が降り始めた後の5回表には4番・郡司裕也(3年・仙台育英)が「真っ直ぐ1本に張ってフルスイングしました」とバックスクリーン横へ突き刺す豪快な今季1号本塁打を放ってリードを広げた。


5回表、豪快な今季1号弾を放った慶大・郡司が生還する


 さらに6回表には、代わった立大2番手・中川颯(2年・桐光学園)を攻め、柳町達(3年・慶應)のタイムリー2塁打などで3点を追加するなど、最終的に計15安打で7得点を奪って完勝。「田中君を早い段階で攻略できればワンサイドの展開に持って行けると思っていた」と慶大・大久保秀昭監督。計3投手の継投も決まって「すべて予定通り」と会心の笑み。試合を重ねる毎に一体感を増してきた慶大が、首位対決の初戦を落としながらも2連勝で3カード連続での勝ち点獲得に成功した。

■慶應義塾大vs立教大3回戦
慶應義塾大 000 213 010=7
立教大   001 000 000=1
【慶】髙橋亮、〇髙橋佑、石井-郡司
【立】●田中誠、中川、江口、川端健-藤野
本塁打:慶應義塾大・郡司《5回ソロ》

◎慶應義塾大・大久保秀昭監督
「瀬戸西がいいところで1本出してくれた。雨も想定内だったし、ミーティングで話していた通りの試合展開になった。田中君をいかに攻略するかという中で早い段階に攻略することができればワンサイドの展開に持って行けると思っていた。継投も含めてすべて予定通りです。郡司のホームランは大きかった。長打が欲しい場面でのホームラン。チームの要として頼もしいですね。勝って良かったです」

◎慶應義塾大・郡司裕也捕手(3年・仙台育英)
「(本塁打は)真っ直ぐ1本に張ってフルスイングしまいた。強く打つ、センター返しをするという意識でした。チームとしても今日のテーマはセンター返しだった。(本塁打は)久しぶりだったので気持ち良かったです」

◎慶應義塾大・瀬戸西純内野手(2年・慶應)
「昨日チャンスを潰していたので何とか取り返そうと打席に入った。必死に食らい付いた。(バットに)当たった瞬間、(外野の前に)落ちてくれと思いながら走りました」

◎慶應義塾大・髙橋佑樹投手(3年・川越東)
「(4回から2番手で登板して)思ったよりも早めの登板だったんですけど、リードした状態でゲームを進められて良かった。(3連投となったが)連投は気にしない。疲れもないです。今日勝って勝ち点を落とさなかったのは大きい。次の明治戦で100%の準備ができるようにしたい」