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武田が圧巻の1安打完封劇!今季初勝利で工藤監督の誕生日に白星プレゼント!

完封勝利の武田(右)から贈られたウイニングボールを手にする、55歳の誕生日を迎えたソフトバンクの工藤監督=ヤフオクドーム【写真提供:共同通信社】


福岡ソフトバンクの武田翔太が5日のオリックス戦で9回を1安打無失点に抑える完封劇で今季初勝利を挙げた。

 今季から背番号がエースナンバーの18になった武田。千賀滉大とともにローテーションの柱として期待されていたが、3月31日の今季初登板から4試合勝ち星なし。味方が点を取ってからすぐに取られてしまうという場面も多く、苦しい投球が続いていた。

 「今日がラストチャンスぐらいの気持ちで、全力で投げようと思って」という武田は、初回からエンジン全開。キレのあるストレートを中心とした攻めの投球を見せた。絶妙なタイミングで放つカーブやスライダーも効果的で、オリックス打線を4回まで1安打に押さえ込んだ。そして、4回裏に柳田悠岐の第8号2ランで援護をもらうと、「前回のオリックス戦で(点を取ってもらって)すぐに点を取られてしまったので、その反省をしっかりした」と言うように、5回以降も崩れることはなく、反撃を許さないばかりか、ヒットすら打たせなかった。

 「開幕してから1試合もいい試合がなかったので、やっと勝ったなと、ちょっとホッとしています」と武田。要した球数は121球。工藤公康監督も「最初から最後まで球威も衰えることなく、コントロールも衰えることなく、気持ちも揺らぐことなく、いいリズムで投げてくれた。リリーフを休ませてくれてありがとう、ですね」と最大の賛辞を贈った。「全体的に低めに集まってリズムよく投げられた」と納得の表情を見せた武田は、これまでとは投げ方を変え「ひっかくようなリリースにした」ことが奏功したという。背番号18を背負っての初勝利。工藤公康監督の55回目の誕生日に白星という最高のプレゼントを贈った。