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今季初完封!東京ヤクルト・ブキャナンが9回113球での鯉料理披露で防御率トップ!

広島に勝利し、観客の声援に応えるヤクルトのブキャナン(右)と荒木=神宮【写真提供:共同通信社】



 東京ヤクルトのブキャナンが4日の広島東洋戦で9回を5安打無失点の好投。今季初完封で3勝目をマークした。

 首位の広島東洋打線に3塁を踏ませない快投だった。「先にリードをもらったので、しっかりストライクを投げた」と振り返ったように、無四球での完封劇となった。2回から4回までは毎回先頭打者に安打を打たれたが、「素晴らしいディフェンスに任せた」と二度の併殺打でピンチを切り抜けるなど、連打を許さなかった。そして2回には「ラッキーだった」と自らもタイムリーを放つなど、投打で活躍した。

 昨季は6勝13敗と負け越したブキャナンだが、チームでただ一人、規定投球回数に到達するなど、苦しい先発陣を支えたことも事実。今季は開幕投手を任され、開幕2連勝と好スタートを切ったが、その後は3試合、いずれも6回以上を投げて3失点以下と安定した投球を続けたが、勝ち星には恵まれなかった。そんな中で迎えた今回の計113球での完封劇。昨年6月に交流戦の北海道日本ハム戦以来、来日2度目の完封勝利を飾り、阪神のメッセンジャーを抜いてリーグトップとなる防御率1.43となった。

 今季完封負けのなかった広島東洋をシャットアウトし、このカードの連敗を4で止めたという意味でも大きな1勝ち。現在チームは6位と低迷しているが、2位の読売巨人との差は3.5ゲームしかなく、投手陣の踏ん張り次第ではリーグ3位の得点力が生きてくる。10月には第一子が生まれる予定だという助っ人右腕が、最下位に沈むチームを浮上に導く。