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菊池が決勝打!広島東洋がG倒成功で首位攻防戦で2連勝!

8回広島無死二塁、右前打を放つ菊池。右翼手亀井が失策し、広島が勝ち越し=マツダ【写真提供:共同通信社】


 広島東洋の菊池涼介が3日の読売巨人戦で試合を決める決勝打を放った。8連勝と勢いに乗る2位巨人を迎えた直接対決は、降雨中止を挟んで広島が連勝となり、ゲーム差が4に広がった。

 2対2の同点で迎えた8回、この回から登板したマシソンから先頭打者の田中が2塁打を放った。続く菊池は初球をバントの構えから見送った後、2球目もバントの構えをした菊池だが、バスターでライト前に安打を放ち、ライトの亀井が打球をファンブルする間に田中が決勝点となるホームを踏んだ。

 「ファーストが前に出ていたので、思い切ってやっただけ」という菊池だが、「初球が抜けたスライダーだったので、真っ直ぐが来ると思っていた」と、マシソンの149キロの速球を見事な流し打ちでライト前に運んだ。「2番を任されているので、普段からいろいろな想定をした練習をしている」という姿勢が見事に身を結んだ形となったが、この日まで4試合連続打点を記録し、この日も決勝点につながる一打を放つなど、ポイントゲッターとしての役割も果たしている。

 開幕前に新井が離脱し、4月28日の試合での守備でのプレーで、丸も故障で登録抹消とチームは緊急事態の様相となっている。それでも田中との1、2番コンビで打線を引っ張り、守備でも鉄壁の二遊間で再三チームのピンチを救っている。「新井さんも二軍で復帰したので、戻ってきた時にいい位置にいないと」という菊池。「帰ってきたらやってくれると思うので」と、チームの精神的支柱となるベテランの復帰を心待ちにしていた。