６回、逆転の２点三塁打を放ち、声援に応えるロッテ・藤岡裕＝ＺＯＺＯマリン【写真提供:共同通信社】

　千葉ロッテのルーキー・藤岡裕大が、29日の北海道日本ハム戦で起死回生の逆転タイムリー3塁打。2試合連続のマルチ安打もマークして勝利に貢献した。

　開幕からスタメン出場を続けている藤岡裕。打撃の好不調の波はあるが、開幕戦から非凡な才能を見せつけルーキーとは思えぬ存在感を見せつけている。この試合も「2番・ショート」でスタメン出場すると、第1打席で先制点の起点となるライト前ヒット。その後、2打席凡退となったが、迎えた6回裏だった。

　場面は2死1、2塁。4対5と1点ビハインドの中で迎えた逆転のチャンス。マウンド上には、同じくルーキーの西村天裕が立っていた。「同じ年なので、絶対に負けたくない」と思い打席に入ったという藤岡裕は、「無心で振り抜きました」と2球目の内角高めのストレートを叩くと、右中間最深部に弾き返す間に3塁まで到達。チームを勝利に導く逆転のタイムリー3塁打となった。

　試合後のヒーローインタビューでは「ちょっと前まで打てませんでしたが、状態をキープしていければと思います」と今後の活躍を誓った藤岡裕。「(お立ち台は)できれば上がりたくないです」と笑いを誘った姿も印象的。「チームが一つになって連勝できるように頑張ります」。充実のプロ1年目を過ごす24歳が、今後も千葉ロッテ打線のキーマンになる。