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2018.04.29 19:09
「今年はあのマウンドに」菊地恭志郎が復活白星!慶大が開幕4連勝、法大初白星ならず【東京六大学野球】
慶大が法大との息詰まる接戦を5対4で制して、開幕4連勝。今季初先発の菊地恭志郎投手(4年・慶應志木)が8回途中まで投げ7安打4失点(自責点2)と粘りの投球で、昨年5月29日以来の白星を挙げた。一方、法大は今季初白星らならず、1分けを挟み開幕4連敗となった。
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「嬉しい反面、悔しい思いもありました」
今日の勝利の立役者である菊地は、昨秋の慶大のリーグ優勝をスタンドから見つめていた。春は10試合に登板して2勝を挙げたが、秋は調子を落としてリーグ戦途中からベンチ外に。調子を上げようとするあまり、オーバーワークとなって故障をするなど悪循環に陥ってしまった。
また、下級生の佐藤宏樹投手(2年・大館鳳鳴)や関根智輝投手(2年・都立城東)が台頭してきたこともあり、この冬は「エースになるためには150km/hのストレートか縦に鋭く落ちるフォークが必要」と考え、下半身を中心に鍛え上げてきた。
その結果、今年の沖縄キャンプで149km/hを計測するまでに成長。「野球は大学までのつもり」と就職活動と並行させながらも、徐々に調子を上げて再び先発投手の座を掴んだ。
初回は味方の失策もあり2点を失ったが、味方が2点をすぐに返してくれた後は、フォームを修正し、ストレートに加えて武器であるツーシームが有効に決まっていった。
野球人生集大成のシーズン。「絶対にあの優勝のマウンドに立っていたい」という強い想いが、菊地と慶大を秋春連覇に突き動かしていく。
★法政大vs慶應義塾大2回戦
法大 200000020=4
慶大 20001200X=5
【法】●高田、三浦、石川、河野太、朝山−中村浩
【慶】○菊地、高橋佑、石井—郡司
文・写真=高木遊