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貫禄の129球!千葉ロッテ・涌井が2安打9奪三振で今季初完封!

今季初完封で2勝目を挙げたロッテ・涌井=楽天生命パーク【写真提供:共同通信社】


 千葉ロッテの涌井秀章が26日の東北楽天戦で今季初の完封勝利を飾った。

 エースとして4年連続9回目の開幕投手を任された涌井。ここ2試合の登板では、序盤に失点し、流れを作れぬまま降板する不甲斐ない投球が続いていたが、この日はその鬱憤を晴らすかのように初回からエンジン全開。ストレート、スライダー、フォーク、シュートなど多彩な球種を投げ分け、4回まで東北楽天打線をノーヒットに封じ込んだ。5回裏に、先頭の今江年晶にスリーベースを打たれ、無死3塁とピンチを招いたが、ここでギアを切り替えると、続くオコエ瑠偉を三球三振。嶋基宏の打席で今江のホームスチールを封じると、嶋からも見逃し三振を奪って無失点で凌いだ。

 その後は目立ったピンチもなく安定感抜群の投球でスコアボードにゼロを並べて、最終回も三者連続三振。味方の援護点は3回の1点のみだったが、9回を2安打無失点9奪三振とほぼ完璧な投球を披露。試合後、今季初完封で2勝目を挙げた右腕は、「先頭バッターを出すことが少なかったのが良かった。最後、9回マウンドにいくときにすごい応援をしれくれたので、心強かった」と敵地に集まったファンへ感謝の言葉を述べた。

 全129球。これぞエースという投球を見せつけた涌井。この試合の投球は、他の先発投手にもいい刺激になったに違いない。