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プロ野球

厳しい冬 大幅ダウンした選手は?


◆ 楽天・松井稼は56%ダウン

 11月も下旬を迎え、多くの球団で契約更改がスタートしている。今季12勝を挙げた菊池雄星(西武)、田島慎二(中日)など大幅アップを勝ち取った選手がいる一方で、野球協約の減額制限(元の年俸が1億円以下の選手は25%、1億円以上の選手は40%が制限として決められている)を超えるダウンで契約更改をした選手もいる。

 1億円以上の選手は40%が制限とされているが、松井稼頭央(楽天)は56%ダウンの7000万円で更改。今季は開幕から18打席連続無安打と苦しむなど、3・4月が終了した時点で、打率.179。5月に入ってからも調子が上がらず、スタメン落ちが増え、6月11日に一軍登録を抹消。約2か月間二軍で汗を流した。8月6日に再昇格するとスタメン出場もあったが、試合途中からの出場が多く、今季は56試合に出場して、打率.213、2本塁打、13打点という成績に終わった。

 1億円以下の選手は25%が制限とされているが、上沢直之(日本ハム)はそれを大きく上回る58%ダウンの1000万円でサインした。上沢は入団3年目の14年に8勝をマークするも、今季は故障により一軍登板はなしに終わっていた。

 その他、片岡治大(巨人)、浅尾拓也(中日)、梵英心(広島)なども減額制限いっぱいのダウンで契約を更改した。今季悔しいシーズンに終わった選手たちの、巻き返しに期待したいところだ。

◆ 40%(1億円超え)ダウン
56%ダウン 松井稼頭央(楽天)
(16年)16000万円 →(17年)7000万円

50%ダウン 内海哲也(巨人)
(16年)4億円 →(17年)2億円

40%ダウン 森野将彦(中日)
(16年)14000万円 →(17年)8400万円

◆ 25%(1億円以下)ダウン
58%ダウン 上沢直之(日本ハム)
(16年)2400万円 →(17年)1000万円

56%ダウン 梵英心(広島)
(16年)9000万円 → (17年)4000万円

44%ダウン 古野正人(ヤクルト)
(16年)1800万円 → (17年)1000万円
※来季から育成契約

33%ダウン 青山浩二(楽天)
(16年)9000万円 → (17年)6000万円

30%ダウン 片岡治大(巨人)
(16年)8600万円 →(17年)6000万円

29%ダウン 亀井善行(巨人)
(16年)7000万円 →(17年)5000万円

27%ダウン 柿田裕太(DeNA)
(16年)1100万円 → (17年)800万円

25%ダウン 田中英祐(ロッテ)
(16年)1340万円 →(17年)1000万円

25%ダウン 寺島寛大(ロッテ)
(16年)900万円 →(17年)675万円

25%ダウン 田川賢吾(ヤクルト)
(16年)530万円 →(17年)400万円
※来季から育成契約

25%ダウン 鈴木翔太(中日)
(16年)600万円 →(17年)450万円

25%ダウン 野村亮介(中日)
(16年)1130万円 →(17年)848万円

25%ダウン 浅尾拓也(中日)
(16年)9800万円 →(17年)7350万円

25%ダウン 浜田達郎(中日)
(16年)1300万円 → (17年)975万円
※来季から育成契約

25%ダウン 浜田智博(中日)
(16年)750万円 → (17年)563万円
※来季から育成契約

25%ダウン 山本雅士(中日)
(16年)600万円 →(17年)450万円
※来季から育成契約

25%ダウン 八木智哉(中日)
(16年)2000万円 → (17年)1500万円

25%ダウン 松井雅人(中日)
(16年)1800万円 → (17年)1350万円

25%ダウン 石岡諒太(中日)
(16年)1000万円 → (17年)750万円

※ 金額は推定
※ 11月26日現在