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プロ野球

ここまでの各球団の補強状況は?


◆ DeNAは3人の外国人を獲得

 プロ野球は全日程が終了し、本格的にストーブリーグがスタートした。10月29日に日本シリーズが日本ハムの10年ぶり日本一で終了したが、わずか4日後に日本ハムの吉川光夫、石川慎吾と、巨人の大田泰示、公文克彦の交換トレードが行われた。FA市場も今季は6人が宣言し、岸孝之が楽天、糸井嘉男が阪神に移籍を決めている。

 今オフはここまで、DeNAが積極的に補強に動いている。外国人は今季3Aで14勝を挙げたウィーランド、108年ぶりに世界一に輝いたカブスで16試合に登板したパットン、プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの石川で打率.332、15本塁打を記録したシリアコと早くも3名の新外国人選手の獲得を発表。さらにヤクルトを戦力外となった田中浩康を獲得した。

 DeNAの補強を見ると、今季不安を抱えた部分をしっかりと補強で埋め合わせている。ブルペン陣は救援防御率リーグ5位の3.76で、守護神の山崎康晃、セットアッパーの三上朋也など疲れからかシーズン終盤に打ち込まれる場面が目立った。3Aで11セーブを記録したパットンの獲得は、ブルペンに厚みを持たせる意味でも良い補強となった。

◆ 阪神も積極的に補強

 4年ぶりにBクラスに沈んだ阪神も今オフ、積極的に補強を行っている。FAの目玉と呼ばれた糸井嘉男をオリックスから獲得。糸井は今季2年ぶりに打率3割を達成し、走っても史上最年長で盗塁王、守備では通算7度目のゴールデングラブ賞を受賞するなど、走攻守三拍子そろった選手。金本知憲監督は今季固定できなかったセンターでの起用を明言しており、レフト・高山俊、ライト・福留孝介と不動のメンバーで臨むことができそうだ。

 マテオ、藤川球児、ドリスなどシーズンを通して固定することができなかった抑え候補に、レンジャーズ、レッドソックスでプレーしたメンデスを獲得。レンジャーズ時代にチームメイトだった建山義紀氏は自身のTwitterで「レッドソックスにトレード後、経過はわかりませんが、彼を見た当時は凄い投手だなと思いました。頑張って!」とエールを送っている。

 その他、リーグ優勝した広島、リーグ3連覇を逃したソフトバンクは、ここまで目立った補強を行っていない。

◆ 今オフ獲得した選手
※ドラフトで獲得した選手を除く
※は育成契約

・日本ハム
<投手>
公文克彦
村田透

<外野手>
大田泰示

・ソフトバンク
なし

・ロッテ
<内野手>
ダフィー

・西武
<投手>
シュリッター

・楽天
<投手>
岸孝之

<捕手>
細川亨

・オリックス
<外野手>
ロメロ

・広島
なし

・巨人
<投手>
吉川光夫

<外野手>
石川慎吾

・DeNA
<投手>
ウィーランド
パットン

<内野手>
シリアコ
田中浩康

・阪神
<投手>
柳瀬明宏
メンデス

<内野>
キャンベル

<外野手>
糸井嘉男

・ヤクルト
<投手>
ギルメット

<内野手>
グリーン

<外野手>
榎本葵

・中日
<内野手>
ゲレーロ
岩崎達郎 ※