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プロ野球

完全復活!北海道日本ハム・有原が8回1失点で今季初登板初勝利!

オリックス戦に先発した日本ハム・有原=ほっともっと神戸【写真提供:共同通信社】


 北海道日本ハムの有原航平が、14日のオリックス戦で今季初登板初先発のマウンドに上り、8回1失点の好投で初勝利を挙げた。

 「チームに迷惑かけたので、なんとか勝とうという気持ちで投げました」と有原。立ち上がりからストレートを主体に、スライダー、カットボール、フォークを効果的に織り交ぜ、オリックス打線に的を絞らせず。5回に連打を浴び、無死1、2塁とピンチを迎えたが、後続をしっかりと抑えた。打線が4回と7回に1点ずつを加え、初登板初完封も見えた8回裏。オリックスの6番・マレーロに外角高めのストレートを運ばれて1点を失ったが、その後は崩れることはなく、8回を3安打1失点。9回は若き守護神・石川直也が締め、今季初白星がついた。

 栗山英樹監督が「開幕を任せようと思っていた」と話したように、先発の柱として期待されていた有原。しかし、キャンプイン直後に右肩の炎症で離脱し、2月までノースロー調整を強いられ、本格的に投げ込みを始めたのは3月に入ってからだった。右肩痛が癒えた後の3月23日の2軍戦で実戦復帰。イースタン・リーグでは3試合で1勝1敗、防御率1.00と結果を残して迎えた自身の開幕戦で、ほぼ完璧なピッチングを見せた。

 「去年悔しい思いをしているので、(今季は)いいシーズンだったと思えるようにしたい」と有原。昨季は初登板から1ヵ月以上勝ち星に見放されるなど悔しいシーズンとなったが、この日の投球はそれを忘れさせるに十分。若きエースの完全復活は、首位を走る埼玉西武追撃に大きなプラス材料になることは間違いない。