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プロ野球

今季初の代打成功!打撃開眼の阿部が走者一掃の逆転タイムリー2塁打!

中日―ヤクルト2  5回中日2死満塁、代打阿部が左中間に逆転の走者一掃二塁打を放つ=ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】



 中日が今季11試合目にして初めて代打策が成功!オープン戦でも2試合連続の代打で安打を放つなど勝負強さを磨いてきた阿部寿樹が貴重な代打逆転タイムリーを放った。

 11日の東京ヤクルト戦。4回まで無安打に抑えられてきたハフから、中日の打線が2死満塁の好機を作ったのは5回裏だった。1点の先制を許した中日の先発・ガルシアの代打として阿部が今季初打席に立つと、「久しぶりの打席だったので、ストライクゾーンに来たら思い切り行こうと決めていました」と1ボールからの2球目を左中間に弾き返し、走者一掃の3点タイムリー2塁打。逆転に成功すると、そこから大島洋平と京田陽太のタイムリー、さらにはアルモンテの2号2ランへと打線が繋がり試合を決めた。

 阿部はオープン戦からファームの試合と好調を持続している要因として、「グリップを下げて、スタンスも狭くした(打撃)フォームをシーズンでやっていこうとキャンプから取り組んできた結果が出ていると思う」と新たな打撃フォームを固めてきたことを挙げた。参考にしたのは昨季、セ・リーグの首位打者を獲得した横浜DeNAの宮﨑敏郎。「タイミングの取り方として手を動かしたいと思っていたので、手を動かしている宮﨑さんを参考にさせてもらった」と語る。

 それでも自己分析は冷静だ。「今は結果が出ていますが、改善する点はいっぱいあると思う。結果を出せるように考えながらやっていくことの繰り返しが大事だと思う。これからもしっかり練習をしてやっていきたい」。この勝利でチームは3連勝で勝率5割まであと1勝。この結果以上に、阿部という“代打の切り札”が現れたことが何よりの収穫だった。