BASEBALL GATE

プロ野球

初回に“サイクル安打”で4得点!2番・上林が火付け役!

ソフトバンク―日本ハム2  1回ソフトバンク無死二塁、上林が右中間に先制三塁打を放つ=ヤフオクドーム【写真提供:共同通信社】


開幕から得点力不足に悩んでいた福岡ソフトバンクが、11日の北海道日本ハム戦で初回に一挙4得点。火付け役は2番・上林誠知だった。
 開幕から9試合、なかなかつながらない打線に喝を入れるべく、好調の上林を2番に起用。すると初回にいきなりその策が奏功する。先頭の本多雄一が2塁打を放つと、「打てのサインだったので(走者を)還すことだけだなと思った」という上林が、右中間を深々と破る先制のタイムリー3塁打。「いいところに飛んでくれました」と本人は謙遜気味に語ったが、この一打がソフトバンク打線に火をつけたことは確かだった。
その後、内川聖一の適時打、デスパイネの2ランなど、打者4人による“サイクル安打”で4点を奪って試合の主導権を握った。上林は第2打席でも右中間に落ちる打球で判断良く2塁を陥れる“センター前2塁打”を放つなどマルチ安打を記録。この日の上林は4打数2安打で打率は4割を切ったが、得点打率はいまだ8割越えと驚異的な勝負強さを誇っている。
試合後、「球の見極めができているのかどうかはわからないが、ボールは見えていると思う」と好調の要因を語った上林。オープン戦でも上林を2番で起用した藤本博史打撃コーチは「大きいのも打てるし、小技もできる。意外と2番はアリだと思う」と語っていたが、公式戦初の2番起用は、まさに大当たりだった。